現在放送中のドラマ「シナントロープ」で、静かで洞察力に長けている志沢を演じる萩原護。公開中の映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』にも出演している。話題作で気になるキャラクターを巧みに演じ分ける萩原の魅力を引き出してみた。
(ヘアメイク/哲平 撮影・取材・文/柳真樹子)
画像1: 【インタビュー】ドラマ「シナントロープ」でマッシュルームカットの気になる志沢を演じる萩原護をクローズアップ!

――「シナントロープ」に出演されたいきさつを教えてください。

監督の山岸さんと何回かご一緒していまして、今回長いドラマは初めてなのですが声を掛けていただきました。

――脚本がとても面白いです。オリジナルですよね?

はい。オリジナルです。独特の世界観だったりセリフの言い回しが此元さんの特徴です。それが読んでいてとても面白かったです! 単純に読み物として引き込まれました。セリフを追っているだけで楽しい脚本に初めて出会いました。

――お声がけされた時は最初から志沢役で?

そうです。山岸さんから見たらこう自分は見えてるんだな、これがハマると思われているのかな?って(笑)。演じていてあまり違和感はなかったですし、僕自身も好きなキャラクターになりました。

――髪型はどなたかのご指示で変えたんですか?

元々のキャラクター設定みたいな感じでイラストもありましたが、決定稿の前の段階で「梨泰院クラス」の主人公パク・セロイみたいなイメージでした。水上さん演じる都成のセリフで「何、お前、パク・セロイみたいな髪型してるんだ!」というのがあったので、最初から志沢はこんな髪型で決まってたのかもしれません(笑)。

――鳥の名前のハシビロコウというあだ名についてはいかがでしょう。

ハシビロコウは元から好きだったんですよ。YouTubeで動画を見ていたりしたので、役が決まってからは実物を上野動物園に見に行きました。ミリーちゃんっていうハシビロコウがいるんです。

――もはやハシビロコウに親しみ持ってませんか?

大好きなんですよ!鳥というよりハシビロコウが好きでしたが、今、こんなに好きになるとは思ってませんでした。

――この役に対する愛着がすごい!

そうですね、この役が本当に大好きです。脚本の時点でもだいぶキャラクター性が強い登場人物だったんですが、なんの抵抗もなかったです。

――志沢は自分と似てる面もあるのでしょうか?

動かないところが最大の特徴です(笑)。

――でも後半につれて表情も豊かになりますよね。

徐々に表情を出すという意識はなかったのですが、志沢が失恋する8話で、今まで無表情だった志沢が、少し感情が見えてもいいかもしれないというお話を監督としていました。シナントロープのキャスト陣のムードを大切にして演出をされているのが山岸さんです。みんなの空気感やノリに上手く乗っかって盛り上がってきた節がありますね。

――共演者も同世代のクセ強なキャストです。現場の雰囲気はいかがでした?水上さんと山田さんに取材した際に、楽屋が和室だというお話をされていました。

楽屋がシナントロープの店内からほぼ地続きになっているところにありました。座るところもなんとなく決まってました(笑)。僕はだいたい高橋さんと望月さんの間でしたね。あまり自分から喋らなくても落ち着く感じでした。

――物語が進むにつれて考察も盛り上がっています。視聴者の方に気づいて欲しい細かすぎる小ネタはありますか?

もしかしたら気づいている方もいるかもしれませんが、志沢とキバタンが本編とはまったく関係ないところで、めっちゃキスしているストーリーがあるんですよ(笑)。最初は投げキッスで始まって、順を追って2人の距離の段階も踏みつつ、ちゃんとゴールインしているんで見守って欲しいです(笑)。『きばたんと志沢は実は……?』という坂東さんの完全なアドリブです(笑)。坂東さんの始めたこのサブストーリーも楽しめますのでぜひ注目してください(笑)。

画像1: ――物語が進むにつれて考察も盛り上がっています。視聴者の方に気づいて欲しい細かすぎる小ネタはありますか?

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