ロンドンでウディ・ハレルソンに会いました。「猿の惑星:第3弾 WAR FOR THE PLANET OF THE APES」(2017)では、「地獄の黙示録」(1979)のマーロン・ブランドを意識した、ジャングルの中で狂気に駆られる米国軍人の役を(かなり楽しそうに)演じています。

会見の場はロンドンのソーホーホテル。おしゃれなアートが其処かしこにある色彩が氾濫したインテリアで有名です。ウディはご機嫌で登場、おもむろに肩に下げた大きな瓶をテーブルに置いて、いつもの自然保護、エコーシステムのプロの姿勢を見せるのでした。水を大事にし、プラスティック使用を制限し、色々なハーブなどの自然な健康法を実行しているために、自分用のドリンクを始終携帯しています。

髪がずいぶん後退して薄くなったために、大きな鼻や口が生々しくて、ずっと昔の2枚目からはずいぶん遠ざかってしまいましたが、その分、キャラクターアクターとしての演技力と存在感がぐんと増しています。ちょっと、「パットン将軍」(1970)のジョージ・C・スコットに風貌が似てきましたよね。

「脚本を読んですぐ僕の役はマーロン・ブランドだなーと思ったけれど、彼を真似するのは難しいことではない、しかしそれをしたら僕の演技力の創造性が台無しになる、と僕なりのオリジナルな役作りをしたのだよ」

この気楽な人柄が受けるのでしょう。出演作が山のようにあります。目下注目されているのが「スターウォーズ」(2018)で、主役のハン・ソロを有望若手俳優のアルデン・エーレンライクが演じ、ウディはベケットという悪漢役を手がけます。

「ハンガー・ゲームズ」(2012−)シリーズ、「グランド・イリュージョン」(2013、2016)シリーズ(この魔術師の役をした時は会見で、若い女性記者に催眠術を仕掛けたのでした!)のレギュラーを務め、テレビシリーズ「トゥルー・ディテクティブ」(2014)ではコリン・ファレルと危ない 刑事コンビを演じ、今年も「猿」の他に自分で脚本、監督、主演の「ロスト・イン・ロンドン」、「ウィルソン」の他に3本と大変な活躍ぶりなのです。

1961年7月23日テキサスはミッドランド生まれ、間もなく56歳、ますます俳優としての月並みな表現ですが、「脂が乗り切ってきた」時期に突入なのです。30年余り前の人気テレビシリーズ「チアーズ」(1985−1993)のレギュラーとなってハリウッドでブレークしましたが、このオーディションに落ちたら、俳優を断念しようと思っていたそう。当時のハンサムだったウディとのツーショットもたくさんあるのですが残念見つかりませんでした。(笑)

This article is a sponsored article by
''.