2010年のアカデミー賞の長編アニメーション部門の候補になった、装飾写本“ケルズの書”をめぐる少年修道士の冒険を描くファンタジー・アニメーション「ブレンダンとケルズの秘密」が7月29日に公開される。監督は次作「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」でもアカデミー賞にノミネートされたトム・ムーア。
実在する“世界一美しい本”といわれる装飾写本“ケルズの書”をめぐる少年修道士の冒険を描くファンタジー・アニメーション。2010年のアカデミー賞の長編アニメーション部門の候補になった。
監督は「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」でもアカデミー賞にノミネートされたトム・ムーアで、これが劇場用長編デビュー作。アヌシー国際アニメーション映画祭、ダブリン国際映画祭、エジンバラ国際映画祭で観客賞を受賞している。
物語の題材となった“ケルズの書”は9世紀に作られた写本で、現在はダブリン大学トリニティー・カレッジに所蔵されているアイルランドの国宝。
9世紀のアイルランド。バイキングの襲撃に備え、ケルズ修道院を囲む塀を作る大規模な工事が行なわれている。そこへ、バイキングに襲われたスコットランドのアイオナ島から、高名な修道士エイダンが一冊の“聖なる書”を携え逃れてくる。
ケルズの少年修道士ブレンダンは、知恵と力が秘められたその本を完成させるため、ある植物の実を探しに不思議な生き物が隠れ住む魔法の森に出かける。オオカミの妖精アシュリンの助けを得て、ブレンダンは無事に実を持ち帰ることができたが、バイキングの襲来はケルズにも迫っていた。ブレンダンは魔法の本の力によって、迫りくる闇を打ち砕き、光を取り戻すことができるのだろうか。
「ブレンダンとケルズの秘密」
監督/トム・ムーア
チャイルド・フィルム=ミラクルヴォイス配給
7月29日公開
©Les Amateurs, Vivi Film, Cartoon Salon