フランス映画はこれを観よ!30本のベスト・シネマ・セレクト。今回は、フランス映画を見てみたいけど、何から見ればいいの?と迷っている方に、これがおススメ、これは見ておいた方が得!と思われるシネマをまずは、初級編10作独断チョイス。どれもこれも一度は見ておきたい珠玉の名編。また見逃していたという方もこの機会にトライしてみては?(解説・まつかわゆま)

編集部追記:2017年8月12日に公開したコンテンツを一部更新しました。

『レオン』(1994年)

凄絶アクションに年の差プラトニック・ラブを絡め日本でも大ヒット

画像: 凄絶アクションに年の差プラトニック・ラブを絡め日本でも大ヒット

12歳の女と41歳の少年の恋。復讐のため殺しを習う少女。モラル優先のアメリカでは認められないこんな設定で、フランスならではの年の差恋愛と凄絶アクションをミックスし、泣けて興奮させる新世代アクション映画を定着させた。ベッソンが発掘したナタリーとレノの代表作。日本で大ヒット。

監督:リュック・ベッソン
出演:ジャン・レノ/ナタリー・ポートマン(アメリカ合作)

『最強のふたり』(2011年)

半身不随の大富豪と不法移民青年の痛快な友情に笑いと拍手の感動編

画像: 半身不随の大富豪と不法移民青年の痛快な友情に笑いと拍手の感動編

たとえ半身不随になろうと人生は楽しむのがフランス流と、我慢も遠慮もなしに生ききってやると決めた車椅子の大富豪の相棒は、何も持たぬ不法移民のアフリカ系青年。格差コンビのふたりが、社会の常識や壁を打ち壊し、幸せにチャレンジしていく爽快さに皆が拍手、フランスでも日本でも大ヒット。

監督:オリヴィエ・ナカシュ/エリック・トレダノ
出演:フランソワ・クリュゼ/オマール・シー

『アーティスト』(2011年)

白黒サイレントで往年のハリウッドを再現しオスカー受賞の純正仏映画

画像: 白黒サイレントで往年のハリウッドを再現しオスカー受賞の純正仏映画

純然たるフランス映画だけれど、疑いもなくハリウッド映画の再現を成し遂げた"ハリウッド映画愛"映画。台詞のいらない白黒サイレント映画というスタイルで、すべての映画の原点に愛とオマージュを捧げる。トーキーに抵抗したスターを演じたデュジャルダンが、カンヌでもアカデミーでも男優賞受賞。

監督:ミシェル・アザナヴィシウズ
出演:ジャン・デュジャルダン/ベレニス・ベジョ

『8人の女たち』(2002年)

豪華すぎる8人のフランス女優が共演した歌と踊りの殺人ミステリー

画像: 豪華すぎる8人のフランス女優が共演した歌と踊りの殺人ミステリー

ミステリーは苦手だけれど大好きで、女の美しさは罪を隠すと信じているフランス映画らしい一本。各世代を代表するフランス美人女優8人の競演で、“誰がご主人を殺したか”と歌い踊るミュージカル仕立てのミステリーに。8人それぞれのキャラに合わせた衣装等も美しく可愛く観て飽きない楽しさ。

監督:フランソワ・オゾン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/イザベル・ユペール

『ポンヌフの恋人』(1991年)

愛の切なさとパワーを感じさせるフランスならではの狂おしい恋愛映画

画像: 愛の切なさとパワーを感じさせるフランスならではの狂おしい恋愛映画

ポンヌフに住むホームレスの青年と目を病んだ美学生の刹那の恋が、パリの夜に爆発する。実物大の橋のセットを作り、制作費の超過で製作中止の危機に見舞われた呪われた映画と言われつつ完成。絶望の中、人を愛せる喜びに花火をバックに踊り狂うドニ・ラヴァンと眼帯のビノシュに心奪われた。

監督:レオス・カラックス
出演:ジュリエット・ビノシュ/ドニ・ラヴァン

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フランス映画中級編ベスト10〜仏式人間ドラマの真髄とは?!

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