毎月公開される新作映画は、洋画に限っても平均40本以上!限られた時間の中でどれを見ようか迷ってしまうことが多いかも。そんなときはぜひこのコーナーを参考に。スクリーン編集部が〝最高品質〞の映画を厳選し、今見るべき一本をオススメします。今月の映画は感動のミュージカル「グレイテスト・ショーマン」です。

グレイテスト・ショーマンって?

「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞を受賞した音楽家コンビがオリジナル楽曲を手掛け、「レ・ミゼラブル」のヒュー・ジャックマンが主演を務める感動のミュージカル。19世紀半ばのアメリカでショービジネスの原点を築いた伝説の興行師P・T・バーナムの挫折と栄光をドラマチックに描く。バーナムを演じるジャックマンを筆頭に、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、ゼンデイヤら歌唱力に定評のある豪華キャストが集結。

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スクリーン編集部レビュー

ヒュー・ジャックマンのパフォーマンス凄すぎ! by近藤編集長

少しだけれどP・T・バーナムのサーカス団を知っていただけに最初はえーっ!?と思ったが、別にドキュメンタリーじゃなし、愛と夢がいっぱいのミュージカル映画だからと思い直してゆったり鑑賞。

本作にはいろいろなテーマが詰め込まれている。ダイバーシティだとか身分違いの愛だとか。でもミュージカルの醍醐味は歌と踊り。良いも悪いも好きも嫌いも、そこに尽きると思う。特に今作は限られた空間を効果的に使った踊りのシーンが多く、中でもヒュー・ジャックマンとザック・エフロンの酒場のダンスには目を奪われた。「ラ・ラ・ランド」コンビによるブロードウェイ調の楽曲も非常に素晴らしかったが、一番の見どころはヒュー・ジャックマンその人。パフォーマンスも存在感も本当に圧倒的で、ゴールデングローブ賞でミュージカル/コメディー部門を獲れなかったのは残念の一言。

劇場を出るときに心が温かさで満たされる by疋田副編集長

伝説の興行師バーナム氏の実話を基にした物語、といってもそこに伝記映画の堅苦しさはない。“地上最高のショーマン”といわれた男の波乱万丈の人生が、ショーそのものを通して、豪華絢爛なファンタジーとして描かれていく。

全9曲のミュージカル・シーンはどれも鳥肌モノ。サントラの売り上げは既に海外で記録的なものだというが、「ラ・ラ・ランド」チームによる楽曲は耳に心地よく心に刺さる。特に“This Is Me”。『他人と違っていい』『誰もが輝ける』というメッセージは現代人への応援歌としても響くはずだ。

夢を持つことや身近な愛の大切さという普遍的なテーマも、楽曲や歌詞を通すことですっと胸に沁みてくる。劇場を出るときには、心が温かさで満たされている。それこそがこの映画の醍醐味。最後に映し出されるバーナム氏の言葉がそれを象徴している。

歌って踊るザック・エフロンが帰ってきた! by阿部編集部員

昨年「ラ・ラ・ランド」が評価された理由の一つは、最近では珍しいオリジナル・ミュージカル映画だったということ。今作も同様に、既存のものではなく初めて聞くメロディーで映画を楽しめるという点が最大の見どころです。

やっぱり、曲の素晴らしさが際立っていました。オープニングからがっちり心をつかまれます!歌唱力の高いキャストを揃えた点も注目。個人的に嬉しかったのはザック・エフロンが久しぶりにミュージカルにカムバックしたこと。

ヒューとの掛け合いも超絶かっこよかったけれど、やっぱり女性ならゼンデイヤとのデュエット曲「Rewrite The Stars」に胸キュンするはず! 身分の差を乗り越えて愛を伝える、ロマンティックでせつない名曲なんです! 心に響く歌詞と共に、大人になったザックのパフォーマンスをぜひ楽しんでみてください。

画像: 歌って踊るザック・エフロンが帰ってきた! by阿部編集部員

あっという間の、そして何度も見たいショータイム by中久喜編集部員

実はミュージカル映画、ちょっぴり苦手なんです…。突然歌い出したりする瞬間が気恥ずかしくてモゾモゾしちゃうんです。ですが、本作はそんな瞬間も無く、圧倒的な音楽の力とテンポの良い展開で、どんどん惹き込まれていきました。

ミュージカル映画にしては短いと感じる105分。その中にマイノリティーや人種間の格差などの社会問題も描かれており、少々詰め込み過ぎかなとも感じましたが、終わってみればその疾走感が爽快で、またあのショーに包まれに行きたいな~と思いました。

ヒューの歌&ダンスの抜群の安定感はもちろんですが、さらに凄かったのはゼンデイヤ。ザックとの空中ブランコのシーンに始まり、全員集合のダンスシーンなど、他を圧倒する存在感。スパイダーマンのあの子こんなに凄かったんだ!彼女の歌とダンスをもっと見た~い!と大興奮でした。

ヒューを堪能するための楽しいミュージカル by松坂編集部員

ヒュー・ジャックマンの映画。もちろんザックやゼンデイヤも魅せてくれるんだけど、ヒューはからだのキレが違う。ザックとのツーショットのシーンなど、これが50歳になる人かと思うほどの動き。「レミゼ」の時も思ったけど、いいノドしてるしね。

曲もいい。さすが「ラ・ラ・ランド」でオスカーに輝いたコンビの作っただけのことはある。冒頭の“The Greatest Show”とオスカー候補にもなってる“This Is Me”は特におススメ。聞いているだけでアゲアゲの雰囲気になれる。やっぱミュージカルはこうでなくっちゃね。

105分という、最近にしては短めの尺もGOOD。見終わってちょっと物足りないぐらいで、もう一度見たくなる。監督がMVやCM出身というから、そのへんの呼吸が出ているのだろう。楽しい映画を見たければぜひ。

“社会的弱者の覚醒”というテーマはちょっと無理やり? by米崎編集部員

本作の製作ニュースが最初に入ってきた頃、これはあのオスカー受賞作「地上最大のショウ」をミュージカルとしてリメークすると聞いたような気がするが、実際は稀代の興行師P・T・バーナムの自伝的物語をベースにしたサクセス・ストーリーをミュージカルにしたものだった。

バーナムに関してはいろいろな記述が昔から存在するので、彼がここに描かれているような人物そのままとは思わない方がいいかもしれないが、オリジナル・ミュージカルとして見ると久しぶりに楽しめた。昨今このジャンルはヒット・ステージを映画化するものばかりだったので、これは嬉しい挑戦だ。

ただ主要テーマの一つになっている“社会的弱者の覚醒”を19世紀の物語に組み込むのは、現代人の共感を呼ぶかもしれないが『流行を追っている』という無理やり感も残ってしまい、ちょっと残念。

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