フレディ・ハイモアとは
1992年2月14日、英ロンドン生まれ。父は俳優のエドワード・ハイモア。「ネバーランド」で共演したジョニー・デップの推薦で「チャーリーとチョコレート工場」に主演し注目を浴びる。ケンブリッジ大学に通う間、俳優業を休止。その後、映画「サイコ」の前日譚であるTV「ベイツ・モーテル」で主人公ノーマン・ベイツを熱演し話題を呼んだ。
「主人公のグッド・ハート(よい心)が大好きなんだ」
「チャーリーとチョコレート工場」などの映画で名子役として注目され、TVシリーズ「ベイツ・モーテル」でも人気を博したフレディー・ハイモアが、昨年9月から米ABCにて放映され大ヒットしている新作ドラマ「グッド・ドクター 名医の条件」に主演。日本での放映を前に早速プロモーションで来日し、インタビューに応じてくれた。
フレディが演じる主人公ショーンは、自閉症だが天才的記憶力を持つサヴァン症候群の若き研修医。
『自閉症の主人公を演じることには非常に大きな責任を感じている。もちろんすべての自閉症の人たちを代表するわけにはいかないので、あくまでショーンという一個人が仕事や恋をしながら自立し成長していくプロセスを演じるよう心掛けているよ。番組クリエーターで製作総指揮のデーヴィッド・ショアと一緒に、いろいろなドキュメンタリーを見たり文献を読んだりしたし、現場には自閉症に関するコンサルタントもいるので、ガイドを受けながら撮影しているんだ』
ショーンに偏見を抱くベテラン医師や、彼と共に成長していく研修医仲間の人間的側面を描いているのも見どころの一つ。
『ときどき、撮影していて医療ドラマだということを忘れてしまうことがあるよ。ヒューマンドラマとして、とても優れているんだ。ネガティブなことが多い世の中で、楽観的で希望に満ちたショーンのようなキャラクターはすごく新鮮だと思う』
フレディは26歳という若さだが、もう20年近いキャリアを持つベテラン俳優。「グッド・ドクター」ではプロデューサーにも名を連ねている。
『「ベイツ・モーテル」の時に脚本や監督など製作に携わる機会を得てから、俳優だけじゃなく、いろいろな分野に興味を持つようになったんだ。さまざまな責任を負う役割を担いたかった。デーヴィッドと一緒に仕事をしたいと思っていたから、アイデアを出したりとか、彼のサポートをできることが今回プロデューサーとして参加した一番の理由だよ。とても魅力的な仕事だと思うね』
本作は2013年の韓国ドラマ「グッド・ドクター」の米国版リメイクだが、「HAWAII FIVEO」の人気俳優で韓国出身のダニエル・デイ・キムがショアにリメイクを提案したのだという。
『ダニエルにはとても感謝しているよ。実は韓国版の最初の数分を見始めたところ、主演俳優の演技がとても素晴らしかったから、真似する気持ちになったらよくないし、米国版としての個性を出さなくてはいけないと思って、見ない方がいいと判断したんだ。シーズン1を撮り終えた今なら見てもいいかもしれないね』
ショーンが大好きだというフレディーに、特に好きなところや彼との共通点を聞くと、こう答えた。
『良グッド・ハートい心を持っているところが好きなんだ。ショーンは人の良い面を見るし前向きだよね。僕は冗談で皮肉を言うこともあるから、デーヴィッドが製作した「Dr.HOUSE/ドクター・ハウス」の主人公の方に近いかも(笑)』
しかしながら、好青年という言葉がピッタリくるフレディは、まさにショーンがハマリ役だと感じた。