6月6日レンタル開始のこの人気TVシリーズ「iゾンビ」の出演者たちのインタビューが到着。今回は検死医ラヴィ役のラフル・コーリをお届けしよう。
ゲームの「バイオハザード」がゾンビとの出会いだった
Q:あなたは実生活でもゾンビに取り憑かれていたりするのでしょうか?
A:まあね。僕はかなりのゲイマーだから、「バイオハザード」シリーズをよくプレイしたものだった。あれがゾンビとの最初の出会いだったな。それと僕は「ショーン・オブ・ザ・デッド」の大ファンでもあるし。でも、この仕事を始めてからは、ジョージ・ロメロのゾンビ映画シリーズを一気見したりした。僕たちのドラマはああいう映画とは全く違うのだけれど、それでも古典的なゾンビが多少出てくるからね。
Q:このドラマシリーズは原作とは非常に違うということは知っていますが、自分が関わる世界を知るためにグラフィック・ノベルを見てみましたか?
A:実は見ることができたんだ。コミックのことを知っていたけれど、オーディションを受ける時に第1巻を見たんだと思う。どれぐらい原作から離れているか知らなかったから、まだその時は役をもらっていなかったのだと思う。第1話を撮影するまではハッキリしていなかったからね。それに、そういうリサーチをするのは楽しいし、リサーチしないというのは失礼だしね。元になった素材を見ておかないのは失礼だと思うんだ。どれぐらい原作に忠実であるかどうかは関係なく、僕らがしている仕事には大事なことだと思うし、いずれにしても僕たちはコミックのクリエーターたちとは良い関係を築いているからね。
Q:ロブと一緒に仕事をしたこと、そして、彼が元になった素材から独自の世界を構築したことについて話してくれますか?
A:彼は、元の素材からたくさんの要素を取り出したし、今でも、たくさんの登場人物たちが原作と同じような意思を持っている。ロブとダイアンは、彼ら独自の伝承的なストーリーを創作したけれど、僕たちはできるだけ、原作に賛同するスタンスを取ってきた。でも、一番大きな違いは、ウェアテリアや幽霊、吸血鬼といった超自然的な要素だね。ロブとダイアンは、そういうものを避けようとした。僕の記憶に間違いが無ければ、その理由は、この企画を進めていた際に「トゥルーブラッド」がヒットしていて、もうそういうジャンルのドラマは作られてしまっているからと考えたからだと思う。あのドラマとは距離を置いて、ゾンビ・ジャンルだけに専念しようと考えたんだ。
バンクーバーに来てまず死体安置所に行ったんだ
Q:検視医というあなたの役を演じる前にリサーチや準備をしましたか?
A:それもまた、誰からもどんな事をするようにと言われなかったからね。自分の役に合う事をすればいいということだろう? なので、僕の場合は、法医学のケース・ファイルを読んだり、このドラマの舞台となっているキング郡のシステムを研究したりした。場所によってシステムが違ったりするからね。物事がどういうふうに機能するのかを把握しておくのは良いことだったよ。それから、本物の解剖のビデオを見て、基本的な解剖の最初から最後までに何が必要とされるのかを学んだ。あと、電話して何人かの病理学者に会って話を聞いて彼らの知識を借り、バンクーバーに着いた後には、死体安置所を訪問し、何体かの死体を見た。
Q:どうでしたか?
A:興味深かったよ。これもまた、僕にとっては絶対不可欠な事だったわけだけれど、死体安置所の雰囲気はありきたりな感じで、全てが日課のように行なわれていたよ。僕たちが訪ねた時、部屋のある場所に脳みその入ったバケツが幾つか床に置いてあって、「ああ、あれは脳みそが20個ほど入っているんだ」みたいな。どういう言葉で言ったらいいのかわからないけど、あれはとにかく彼らの仕事に過ぎないんだ。毎日のようにしている仕事だよ。皆、とてもくつろいで仕事をしているのが見られて、僕とローズにとってはとても良かったし、僕たちは彼らのような感じで演じられるよう努めている。
Q:バンクーバーの死体安置所は簡単に訪問できるのですか? 彼らは協力的でしたか? 今も連絡を取ったりしていますか?
A:いや、以前だったら骨折りなことだったと思うけれど、実際に死体安置所に行った時には、ドラマ側の承認をもらって、彼らが訪問の手配を手伝ってくれたから、実際にはすんなり訪問することができた。それに、僕はいずれにしても訪問するつもりだったのだけれど、小道具係とメイクアップ係もついてくることになってグループで行くことになった。彼らは、切開されたところがどのように見えるかなどといったことを参考にするためについてきたんだ。ということで、僕たち全員にとって素晴らしい見学だったし、すごく容易だった。
僕はバットマンの大ファンなんだ
Q:このシーズンでは、Dr.ラヴィは、ゾンビの解毒剤を作り出すためにユートピウムをさらに入手しなければならないということで、死体安置所の外に出て、危険にさらされることがより多くなるのでしょうか?
A:うん、そうなるのだろうね。最初のシーズンでは、誰もが自分の居場所を見つけようとしていた。ラヴィは、ほとんど死体安置所に留まっていた。そこが彼の持ち場で、「視聴者の皆さん、これが新しい脳みそで、こういうものを必要としています」と示すのが彼の仕事だったからだ。でも、一つのシーズンを終えた今は、視聴者がキャラクターにどのように反応し、彼らに何をさせたいと思っているのか、わかっている。多くの人たちが、ラヴィに外の世界の人々と交流することを願っているのだけれど、僕たちも、彼がやるべき事をする妨げにならない程度にそうさせるよう努めている。うん、そうだね、彼は何回か危ない目に遭っている。僕は、まだ最後の3話分の脚本を読んではいないのだけれど、ラヴィがすでに危機的状況に置かれたりしているよ。だから、少しばかり変化はあるね。ラヴィは、たとえば、すごく大きな変化があるメイジャーやブレイン、それにリヴと比べると、あまり変わらないけれど。ラヴィの立ち位置はあまり変わらないのだけれど、僕はそれが気に入っている。
Q:あなたはビデオゲームやコミックの大ファンなんですよね?
A:うん。
Q:あなたが好きな作品は何ですか? それと、コミックの一部になるというのはどうですか?
A:僕はバットマンの大ファンだから、僕のお気に入りの作品はたぶん……まあ、皆、同じことを言うのだろうけれど、フランク・ミラーによる「バットマン:ダークナイト・リターンズ」だね。すごく好きなんだ。あの作品には圧倒された。あとは「ウォッチメン」。僕は「ウォッチメン」の大ファンでもある。でも、自分がそういう世界の一部になったというのはなんだか夢のようだ。夢が現実になったみたいな感じだね。DCコミックスは僕たちにすごく良くしてくれている。僕たちは彼らのオフィスに行くことを許され、皆に会わせてもらったし、去年は「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のクリップまで見せてもらった。なんか仲間に入れてもらったようで……僕は、このジャンルの大ファンだということを考えると、初めてのレギュラー出演でこの役をもらえたというのはすごくラッキーだった。
「iゾンビ」
シーズン1
出演/ローズ・マクアイヴァー、ラフル・コ―リ、マルコム・グッドウィン、ロバート・バックリー、デヴィッド・アンダーズ
6月6日レンタル開始、デジタル配信開始
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
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