旧友ジョージ・ルーカスからハワード監督へのアドバイスは?
ハン・ソロ役に選ばれたのは、ハリウッド期待の新星オールデン・エアエンライク。『初めての日本を楽しんでいます。映画も皆さんに楽しんでほしい』と挨拶。ハワード監督は『オールデンはとても現場で頑張ってくれました。その彼と日本に来られてうれしい』とオールデンの活躍をアピール。彼は前日東京ドームで野球観戦も楽しんだそう。チューバッカのウーキー語の挨拶をオールデンが訳する場面もあり、笑わせてくれた。
さて饒舌なハワード監督は、ベテランながら初めてSWの世界を演出することになり、注意したことを聞かれると『脚本を読んで、もちろんワクワクさせられたが、何といってもキャラクター同士の関係が良く描けていて感心したんだ。いろいろな試練を越えて、若きハン・ソロがみんなの知るハンに変っていく様が面白い。脚本のカスダン親子の手柄だし、オールデンが期待に応えて素晴らしかった』と撮影中の心境を語ってくれた。またSWの生みの親、ジョージ・ルーカスとハワードは彼が俳優時代「アメリカン・グラフィティ―」で監督と主演のコンビを組んだ間柄。ルーカスは撮影初日に顔を出してくれたという。『いつもは現場に来ない彼が来るということで、スタッフもがやがやしていた。特別な事だったんだね。ジョージは特に僕の演出に口出しはしないが、服をハンガーにかけるシーンで一度だけ、ハンはそういう行動はしないと思う、と耳打ちしてくれた。その通りにオールデンが演技したら、まさにハン・ソロになったんだ!』と裏話も聞かせてくれた。
ハリソン(フォード)はすごく応援してくれたんだ
オールデンはハン・ソロを演じた感想を聞かれ、『これはみんなが知っているハンではなく、そこに至る過程を描いている。彼はまだ理想を信じている若者なんだ。ハリソン(フォード)と会うこともできたよ。彼はとても熱心に応援してくれてうれしかった。演技で重要なことをアドバイスしてくれたけど、その内容は言っちゃいけないんだ(笑)。出来上がった映画を見て気に入ってもらえたようで安心したね。この役に決まってから3か月の間、誰にも言ってはいけなかったことも辛かったよ。その期間が過ぎて、真実が発表されると、みんな喜んでくれるというより、驚きのショックを受けている様子が面白かった(笑)。でもすごく光栄で、このSWの世界の一部になれて嬉しかった』と、様々なエピソードを明かしてくれた。
子どもの頃から父親と一緒にSWファンだった市川海老蔵も登場
最後にこの日のゲストとして、本作の日本語吹替え版にカメオ出演も果たした歌舞伎の市川海老蔵が登場し、トリオを歓迎した。
『私の父がSWが大好きで、私も子供の頃、新宿の映画館に連れられて一緒にSWの映画を見た思い出が残っています。それ以来私も大のSWファンです』という海老蔵は、「ハン・ソロ…」でハンとチューイが出会うシーンに登場するストームトルーパーの声を演じたそうだ。『もう私の子供たちも家でSWシリーズを見ていますよ』と一家そろっての熱心なSWファンを公言し、オールデン、ハワード監督も微笑んだ。その海老蔵からは、オールデンへ歌舞伎でお馴染み『隈取り』がプレゼントされ、日本式の歓迎ぶりを披露した。