愛の映画に欠かせないのが印象的なキスシーン。2018年のカンヌ国際映画祭では「気狂いピエロ」の“すれ違いキス”がメインビジュアルを飾ったことも話題をさらいました。そんな名作のラブシーンの中から、“映画史上最高のキスシーン”を選出。キーワード別にBESTキス映画を20作品紹介します。あなたの記憶に残っているのはどのキスですか? 第一弾は【青春のキス編】をお届け!
(文・石井エリカ)

若さゆえの一瞬の輝きがまぶしい【青春のキス】4選

勢いに任せて暴走・失敗したり、自分の新しい一面を知って戸惑ったり。青春の恋はめまぐるしく、まるでジェットコースターのよう! そんな怒涛の思い出に、身に覚えがある人も多いのでは? 一瞬の輝きを捉えた名作をチェック。

画像: 『マイ・ブルーベリー・ナイツ』 ©Block 2 PICTURES 2006

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』 ©Block 2 PICTURES 2006

カウンター越しのキスの甘酸っぱさ!
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

失恋を癒すための旅から戻り、一年ぶりに再会を果たしたエリザベス(ノラ・ジョーンズ)とジェレミー(ジュード・ロウ)。お決まりのブルーベリーパイを食べて眠ってしまった彼女に、ジェレミーがカウンター越しにキスをするシーンの甘酸っぱさよ! 派手さはないけれど、穏やかな愛が伝わってくる、しみじみといい映画。真夜中にぼーっと観るのにオススメです。

マイ・ブルーベリー・ナイツ
My Blueberry Nights(2007)
監督/ウォン・カーウァイ
出演/ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン
STORY
立ち直れないほどの失恋をしたエリザベス(ノラ・ジョーンズ)。その心を慰めるのはジェレミー(ジュード・ロウ)が営むカフェのブルーベリーパイだった。

画像: 『ロミオ&ジュリエット』 © 1996 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

『ロミオ&ジュリエット』 © 1996 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

胸キュンシチュエーションの宝庫!
『ロミオ&ジュリエット』

若かりし頃のレオ様が神々しいほどに麗しい、バズ・ラーマン版『ロミジュリ』は胸キュンシチュエーションの宝庫! 仮装パーティーでジュリエットの家族にバレないよう、エレベーターで逃げながら交わすキス、そして何より真夜中のプールでの水中キス!!! これを名シーンと言わずして何をいう? そのくらい好きっ!

ロミオ&ジュリエット Romeo + Juliet(1996)
監督/バズ・ラーマン
出演/レオナルド・ディカプリオ、クレア・デーンズ、ジョン・レグイザモ
STORY
一目で恋に落ちたロミオ(レオナルド・ディカプリオ)とジュリエット(クレア・デーンズ)。だが二人は憎みあう両家の子であり、それは禁断の恋だった。

画像: 『ストリート・オブ・ファイヤー』 ©1984 Universal Studios. All Rights Reserved.

『ストリート・オブ・ファイヤー』 ©1984 Universal Studios. All Rights Reserved.

本音をさらけ出すキスがロマンティック
『ストリート・オブ・ファイヤー』

デジタル・リマスター版が上映されていたこちら。随所で挟まれるパフォーマンスや、さらわれた元カノを救いに行くヒーロー(イケメン)、大量爆破&ド派手なアクションなど、テンションがぶちアガる要素しか見つからない…! あっさりと救助されたあと、お互いに本音をさらけ出すキスシーンに、ロマンティックが止まらない!

ストリート・オブ・ファイヤー Streets of Fire(1984)
監督/ウォルター・ヒル
出演/マイケル・パレ、ダイアン・レイン、ウィレム・デーフォー
STORY
街へ戻ってきた流れ者のトム(マイケル・パレ)は、かつての恋人で大人気ロック歌手となったエレン(ダイアン・レイン)を無法者の手から救出しようとする。

画像: 『君の名前で僕を呼んで』 ©Frenesy, La Cinefacture

『君の名前で僕を呼んで』 ©Frenesy, La Cinefacture

お互いを慈しむようなキスがまぶしい
『君の名前で僕を呼んで』

北イタリアの日差し、木々たちの緑、水辺、ピーチ、ピアノの旋律…瑞々しさが画面から溢れ出ていた、こちらの話題作。画面に映るものすべてが美しくて、冒頭から涙。エリオ(ティモシー・シャラメ)とオリヴァー(アーミー・ハマー)の楽しそうな笑顔・そして慈しむようなキスがまぶしくて、また涙。ラストシーンは言うに及ばず…! 観るリラクゼーション&デトックス(?)。

君の名前で僕を呼んで Call Me by Your Name(2017)
監督/ルカ・グァダニーノ
出演/アーミー・ハマー、ティモシー・シャラメ、マイケル・スタールバーグ
STORY
1983年夏、北イタリアの避暑地。17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)はアメリカからやって来た24歳の大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)と恋に落ちる。

あなたが選ぶ青春ベストキスはどれ?

ここでは【青春のキス編】として4本の作品をご紹介しましたが、あなたの印象に残っているBESTキスはどれですか? ぜひ投票してみてください。クリックした作品の一言トリビアもご紹介!

  • 画像1: SCREEN誌選出「映画史に残るBESTキス」➀【青春のキス編】
    マイ・ブルーベリー・ナイツ

    一言トリビア
    監督のウォン・カーウァイは元々主演のノラ・ジョーンズの大ファンで、脚本も彼女にあて書きして書いた。

  • 画像2: SCREEN誌選出「映画史に残るBESTキス」➀【青春のキス編】
    ロミオ&ジュリエット

    一言トリビア
    ジュリエット役にはもともとナタリー・ポートマンが有力とされていたが、監督が彼女は役には若すぎる(当時13歳)と考えたため実現しなかった。

  • 画像3: SCREEN誌選出「映画史に残るBESTキス」➀【青春のキス編】
    ストリート・オブ・ファイヤー

    一言トリビア
    主演のマイケル・パレは決闘シーンで使ったハンマーを今も持っている。

  • 画像4: SCREEN誌選出「映画史に残るBESTキス」➀【青春のキス編】
    君の名前で僕を呼んで

    一言トリビア
    感動的なラスト三分半の長回しのショットは当初は主人公がクリスマスツリーの飾りつけをしているというだけのものだった。

  • 画像5: SCREEN誌選出「映画史に残るBESTキス」➀【青春のキス編】
    マイ・ブルーベリー・ナイツ
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  • 画像6: SCREEN誌選出「映画史に残るBESTキス」➀【青春のキス編】
    ロミオ&ジュリエット
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  • 画像7: SCREEN誌選出「映画史に残るBESTキス」➀【青春のキス編】
    ストリート・オブ・ファイヤー
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  • 画像8: SCREEN誌選出「映画史に残るBESTキス」➀【青春のキス編】
    君の名前で僕を呼んで
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第2弾【大人のキス編】はこちら!

第3弾【雨の中のキス編】はこちら!

第4弾【危険なキス編】はこちら!

第5弾【女性からのキス編】はこちら!

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