“インクレ”は60年代スパイアクションがモデル!?
解禁された映像は敢えてフィルム風画質にし、音楽も60年代を意識したスタイリッシュな仕上がりに。監督、脚本を務めたブラッド・バードによるとこのノスタルジックな映像は、『Mr.インクレディブル』を作っている時に彼のイマジネーションを点火させた映画ジャンルを連想させるものだそう。バード曰く、「私がインスピレーションを受けたのは、スパイのテレビシリーズや映画だったのです。『007』、『スパイ大作戦』、『0011ナポレオン・ソロ』、『電撃フリントGO!GO作戦』、それに、ゴールデンタイムのアドベンチャー・カートゥーンの『科学少年J.Q』もそうでした。60年代にはそういう作品がたくさんあり、それらにはクールでエレガントな香りがありました。私はそれを出したかったのです」と監督自らがこんなにも熱く語るほど、この懐かしい時代感は映画『インクレディブル・ファミリー』にとって、切っても切り離せないテーマ。今回解禁された3本の映像も監督の意思を反映し、各キャラクターのオリジナルテーマソングに乗せてヒーロー達の活躍を懐かしいスパイアクション風にスタイリッシュに映し出されている。
アクション映像① Mr.インクレディブル
インクレディブル・ファミリーの大黒柱であり怪力自慢のMr.インクレディブルのテーマは、本作のメインテーマとどこか懐かしいメロディを組み合わせた王道ヒーロームービーに仕上がっている。映像では自慢の“パンチ”を敵にくらわせる姿に元ヒーロー界のスーパースターの片鱗を見せ、「戦う相手はデカいのばかり!」と得意げに言い張る姿も映されており、家族を守るイクメンヒーローとしての姿もさることながら、悪と戦い世界を守るヒーローとしての雄姿を遺憾なく発揮している。
アクション映像② イラスティガール
Mr.インクレディブルの妻で3児の母でもあり、ヒーローとしても活躍するイラスティガールのテーマはサックスとピアノの音色に乗せた女性ボーカルのシャウトが癖になるクールな仕上がり。映像では愛車イラスティサイクルに乗ってあらゆる場所を駆け抜けていく姿やヘリコプターに飛び乗るエキサイティングな姿などを披露!“誰よりものびる“伸縮自在のスーパーパワーを活かして市民を守る姿は夫であるMr.インクレディブルに一歩も引けを取らない。
アクション映像③ フロゾン
Mr.インクレディブル、イラスティガールの友人であり、ヒーロー一家の子ども達にも大人気のナイスガイ、氷を操るフロゾンのテーマはソウルミュージック全開。ムード満載なミュージックをバックに、映像では文字通りクールな氷の能力で戦うフロゾンの雄姿が描かれている。妻にヒーロー活動を咎められても、インクレディブル・ファミリーがピンチになればスーツを纏って駆けつける。友人であるMr.インクレディブルが育児に疲れてげっそりしていれば気遣い、常にユーモアも忘れない。唯でさえ魅力的なフロゾンがこの音楽によってその魅力に更なる磨きをかけている。
このアニメーションの枠を超えたアクション映像は、実写映画の監督も手掛けたブラッド・バードにしか撮ることができない映像といってもいいぐらいに迫力満点で、どこか懐かしくお洒落でクールな映像は本作の大きな見どころの一つ。彼ら3人のスーパーパワーを存分に発揮した壮大でインクレディブルなアクションに注目だ。
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