【ストーリー】
盗まれた3つのプルトニウムを奪還するミッションを遂行中の“イーサン・ハント”(トム)は回収に成功するが、仲間の救出時に、何者かにプルトニウムを再び奪われてしまう。
イーサンとIMFチームは “同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッション”を受けるが、イーサンを疑うCIAが敏腕エージェントのウォーカー(ヘンリー)を送り込んできたことで、イーサンはウォーカーとの対決を余儀なくされる。世界に刻一刻と迫る<終末の危機>へのカウントダウンの中で、いくつもの<フォール アウト(余波)>がイーサン・ハントに降りかかっていく・・・。
ウォーカーはリアルにこの世界にいそうなキャラクターで、
いかにもCIAナンバーワンの殺し屋っぽいところがいい
ーー氷河の上空でドアを開け放したヘリに乗ったり、ノルウェーの崖にぶらさがったり、バスルームでのファイトシーンに自ら挑戦するなどここまで体当たりのアクションは初めてだったと思いますが、これはヤバいなと命の危険を一番感じたのはどのシーンでしたか?
「今作の撮影では何度も“これはヤバいかも!?”と思うことはありましたけど(笑)、特にノルウェーで撮った崖のシーンは危険度マックスだったので凄く怖かったです。とはいえ撮影中はクルーも監督もキャストも全員で力を合わせて最高の映画を作ろうと100%集中している状態なので、“これは死んでしまうかも…”なんてことは現場ではあまり考えないようにしていました(笑)」
ーーCGを使った大作映画は沢山ありますが、今作ではトムさんを筆頭にハードなアクションにスタント無しで実際に挑戦しています。そういった意味でもヘンリーさんの役者人生において今作は大きな経験になったのではないですか?
「僕の映画デビュー作が2002年の『モンテ・クリスト伯』という時代もので、CGは一切使わずに撮影したんです。マルタ島でロケ撮影をして、アクションと言えば剣で戦うことぐらいでした。でも、そこからキャリアがスタートしているので、僕にとっては逆にCG を使わない今作のような手法のほうが自然に感じるんです。『マン・オブ・スティール』など僕がスーパーマンを演じているシリーズではグリーンスクリーンをバックに撮影することも経験しましたし、あとからCGで色んな要素を付け加えたりしてより面白くなる映画も沢山ありますけど、役者としてはどちらかと言えば今作のような実際にアクションに挑戦できる映画が好きです」
ーー『コードネームU.N.C.L.E.』ではCIAのエージェントであるナポレオン・ソロを演じてらっしゃいましたが、今作ではソロとは全く違うキャラクターのCIAのエージェントで驚きました。と同時に、ヘンリーさんの新たな魅力を発見できたようで嬉しかったです。
「ありがとうございます。ナポレオン・ソロは少し漫画っぽいところもありますし、CIAそのものをなめてかかっているようなところがあるんですよね(笑)。同じCIAエージェントでも確かにウォーカーとは全く違うキャラクターなので面白かったです。あとウォーカーはリアルにこの世界にいそうなキャラクターで、いかにもCIAナンバーワンの殺し屋っぽいのもいいですよね。目的達成のためなら手段を選ばず人を殺すこともためらわない。でも彼は彼なりの信念を持っているんです。非常に興味深いキャラクターでした」
ーーこのシリーズで映画にハマってしまった人も多いと思います。ヘンリーさんの人生に大きな影響を与えた映画を教えて頂けますか。
「メル・ギブソンさんが主演と監督を務めた『ブレイブハート』と、ラッセル・クロウさん主演の『グラディエーター』は今までに何十回も観た大好きな映画です。もしリメイクやリブートできるチャンスがあればこの2作品を作ってみたいとは思いますけど…どちらも完璧すぎるのでその必要はないかもしれませんね(笑)。でもそう思えるぐらい僕は影響を受けています」
ーー2作品とも是非ヘンリーさん主演でリメイクしたものを拝見してみたいです!
「いやいやいや(笑)。でも、ああいう時代ものが好きなので、いつかスペクタクル時代劇の映画を撮ることができたらいいなと思っています」
(取材・文:奥村百恵)
■監督・製作・脚本:クリストファー・マッカリー 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ ネイション』 『アウトロー』
■製作:J.J.エイブラムス 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』 『スター・トレック』シリー ズ、トム・クルーズ、ジェイク・マイヤーズ
■キャスト:トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムス
レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウィン、ミシェル・モナハン
ヘンリー・カヴィル、ヴァネッサ・カービー、ショーン・ハリス
アンジェラ・バセットほか
■配給:東和ピクチャーズ
8月3日(金)より全国ロードショー