ジャクソンをはじめとしたキャスト・スタッフ、そしてサーキスも
イギリス作家フィリップ・リーヴの小説「移動都市」を、ピーター・ジャクソン率いる『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』の製作陣が映像化。監督は『キング・コング』でアカデミー賞視覚効果賞を受賞し、ジャクソンの右腕としても知られるクリスチャン・リバース。脚本はピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエンが担当し、視覚効果はWETAデジタルが制作。キャストにはヒューゴ・ウィーヴィング、ヘラ・ヒルマー、ロバート・シーハン、スティーヴン・ラングなど実力派俳優が顔を揃える。
ピーター・ジャクソンの最新作を紹介するのにふさわしい人物としてアンディー・サーキスがスペシャルモデレーターとして登場した、本パネルディスカッション。「この作品の映像の一部を観て、僕は吹き飛ばされそうな衝撃を覚えました!本当に信じられないほどの映画です。今日は、僕の感じた衝撃をみなさんとも共有したいと思います」というサーキスの紹介の後、世界で初めて冒頭映像を公開! 開始早々、集まったファンを興奮させた。
冒頭映像を終えると、ピーター・ジャクソンを初めとしたキャスト・スタッフが登場!
サーキスが「この作品が生まれるきっかけは?」と問うと、ジャクソンは「2006年から2007年に原作を読んで、映画化したいと思った。でも、その後『ホビット』の製作がはじまったから、約5年はこの企画がストップしていたんだ」と説明。さらに、「これまで共に仕事をしてきたクリスチャンに、『君にとって初となる長編映画の監督をまかせたい』と伝え、提案した。まさにそれが叶ったんだ!」と、映像作家としての腕を見込んで、リバースに本作を託したと言う。
たった60分で文明が荒廃した最終戦争後の世界で、都市が移動型となり、他の都市を捕食しながら生き長らえているという独特な設定を持つ本作について、ジャクソンは「戦争が世界の地図の形をも変えてしまい、この作品では荒廃した後の世界を描いている。以前ヨーロッパだった場所にもはや国も国境もない。都市は瓦礫から立ち上がり、エンジンを乗せ、他の都市を狩り続けているんだ」と説明。リバースは、「映画ファンにとって、本作が新しい映画であり、新しい世界であり、新しい経験になることを望んだ」と語り、ジャクソンもその考えに同意。そして「この作品がヒットしたら、次回作に取りかかれるよ!」と早くも続編製作に意欲を燃やしていた。
開催日:10月5日現地時間
登壇者:ピーター・ジャクソン(製作・脚本)、クリスチャン・リバース(監督)、フィリッパ・ボウエン(脚本)
ヘラ・ヒルマー、ロバート・シーハン、ジヘ、レーア・ジョージ、スティーヴン・ラング
アンディー・サーキス(モデレーター)
(C)Universal Pictures