「ローマは私的な叙事詩であり、本年の最高傑作である」
本作は、『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督が脚本、撮影までを手がけた渾身の作品。自身の幼少期の体験も交え、1970年代のメキシコで中産階級の家庭の使用人として働く若い女性クレオ(ヤリッツア・アパリシオ)の視点から、激動の1年の出来事をモノクロの映像で描いたヒューマンドラマだ。
この家族と大きな愛を真摯に描いた作品は世界中の批評家、映画ファンの間で瞬く間に話題となり、本年の第75回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞。さらにアカデミー賞の前哨戦として知られる第44回ロサンゼルス映画批評家協会賞では作品賞を獲得、ニューヨーク映画批評家協会賞でも作品賞、監督賞、撮影賞の最多3冠を獲得している。
加えて先日発表されたゴールデン・グローブ賞では、外国語映画賞にノミネート、キュアロンは監督賞、脚本賞にもノミネートされ、一気に来年発表されるアカデミー賞外国語映画賞受賞への期待の声が高まっている。同じくゴールデン・グローブ外国語映画賞にノミネートされた是枝裕和監督の『万引き家族』と共にオスカー獲得を争う可能性もあり、ますます注目が集まっている。
批評家たちからは「アルフォンソ・キュアロンは、自身の最高傑作を作り出した。」(ローリングストーン誌 ピーター・トラバース)、「ローマは息をのむほど美しく、生の息吹が吹き込まれた、本年最高の人生賛歌。」(バニティ・フェア誌リチャード・ラーソン)、「ローマは私的な叙事詩であり、本年の最高傑作である」(ワシントンポスト アン・ハーナウェイ)など、まさに絶賛と言えるレビューを獲得し、本年度No1作品に選ぶメディアや批評家も続出している。
キュアロン監督は本作について、「ゼロ・グラビティの仕上げをする中で、次の作品はシンプルで、より私的な物語を作ると自分に約束したんだ。この作品は、なにかに答えを出すということではなく、見た人それぞれが自身の思い出や体験を振り返ることのできる作品になっているはずだよ」とコメントしており、作品への自信と共に多くの人が楽しめる作品になっていることを語っている。
ついに配信開始となるNetflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』。2019年度のアカデミー賞に向けて今から要チェックだ。
Netflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』
2018年12月14日(金)よりNetflixにて独占配信開始