第1回はコチラから!
シリーズがファンタジー映画ブームを牽引した時代
平成11~20年は、20世紀から21世紀への転換期にあたるミレニアム問題に始まり、インターネットや携帯電話の普及で私たちの生活がどんどん変化していった時代といえるだろう。20世紀最後にスクリーンに帰ってきたのが、大ヒット・シリーズ「スター・ウォーズ」。前3作の前日譚となる「エピソード1~3」が製作されると知ったファンは狂喜乱舞となった。
21世紀に入って、最初の世界的大ヒットとなったのは「ハリー・ポッターと賢者の石」。続いて「ロード・オブ・ザ・リング」も熱狂的ファンを生み出し、この2大シリーズがファンタジー映画ブームを牽引。さらに2003年に公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」が予想を上回る大当たり。主演のジョニー・デップの人気が急上昇し、この後10年、ジョニーが人気男優の王座に君臨する。
また平成10年代半ばにブームを呼んだのが“韓流”。ドラマ「冬のソナタ」に端を発し、これに主演したヨン様ことペ・ヨンジュンが爆発的な人気を誇り、続いてイ・ビョンホンらの男優も世の熱い視線を集めた。映画でもラブストーリー「私の頭の中の消しゴム」などが大ヒット。
そして2006年に007が、2008年にインディ・ジョーンズやランボーが銀幕カムバックを果たすが、その頃、新たなアクション・エンターテインメント「アイアンマン」(2008)が誕生した。これがその後のハリウッドを席巻するマーベル・シネマティック・ユニバースを開拓する重要作であることを知っている者は、当時あまりいなかった。
それでは一年ずつ紹介していこう。
平成11年(1999)
1. ヒット作・話題作:
「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」「シックスセンス」「マトリックス」「恋におちたシェイクスピア」など
2. 読者選出ベスト男女:
ブラッド・ピット、ナタリー・ポートマン
3. 死去:
スタンリー・キューブリック、ダーク・ボガード
4. 主な出来事:
コロンバイン高校銃乱射事件、石原慎太郎が都知事に
5. 流行:
コギャル、ガングロ、だんご三兄弟、AIBO
平成12年(2000)
1. ヒット作・話題作:
「M:I‐2」「グリーンマイル」「グラディエーター」「アメリカン・ビューティー」など
2. 読者選出ベスト男女:
ブラッド・ピット、キャメロン・ディアス
3. 死去:
アレック・ギネス、ウォルター・マッソー
4. 主な出来事:
シドニー・オリンピック、BSデジタル放送開始
5. 流行:
IT革命、おっはー、イチロー
平成13年(2001)
1. ヒット作・話題作:
「ハリー・ポッターと賢者の石」「A・I」「パールハーバー」「リトル・ダンサー」「アメリ」など
2. 読者選出ベスト男女:
ダニエル・ラドクリフ、キャメロン・ディアス
3. 死去:
ジャック・レモン、ジョージ・ハリソン
4. 主な出来事:
米国同時多発テロ、小泉内閣が成立
5. 流行:
邦画「千と千尋の神隠し」、出会い系サイト
平成14年(2002)
1. ヒット作・話題作:
「ロード・オブ・ザ・リング」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」「モンスターズ・インク」「スパイダーマン」など
2. 読者選出ベスト男女:
ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン
3. 死去:
ビリー・ワイルダー、リチャード・ハリス
4. 主な出来事:
サッカーW杯日韓大会開催、小泉首相が北朝鮮訪問
5. 流行:
X-BOX、タマちゃん
平成15年(2003)
1. ヒット作・話題作:
「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」「ラストサムライ」「ファインディング・ニモ」など
2. 読者選出ベスト男女:
ジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー
3. 死去:
レスリー・チャン、キャサリン・ヘプバーン
4. 主な出来事:
イラク戦争開戦、テレビ地上デジタル放送開始
5. 流行:
『バカの壁』、新型肺炎(SARS)
▶︎▶︎平成10年代後半にはあの爆発的人気な男優が10年ぶりに来日!!▶︎▶︎