映画批評サイト・ロッテントマトでは95%FRESHの高評価をマーク
アメリカでは関連本が何冊も出版され、Tシャツやマグカップなどのグッズまで販売されるほどの抜群の知名度と人気を誇る85才にして現役の最高裁判所判事RBGことルース・ベーダー・ギンズバーグ。本作は彼女の真実の姿を追ったドキュメンタリー映画だ。
1933年ニューヨーク、ブルックリン生れの彼女は、苦学の末コーネル大学を卒業。コロンビア大学法学部教授、コロンビア特別区連邦控訴裁判所の判事を経て、1993年、ビル・クリントン大統領に第107代アメリカ最高裁判事に任命される。小さな体に大きなメガネ、シャイな素顔を覆う巧みな法廷戦術と、マイノリティの権利のために訴え続ける姿が、今や彼女をサタデー・ナイト・ライブにも登場するアメリカのポップカルチャー・アイコンに押し上げた。
本作では、現在のアメリカを作ったと言っても過言ではない、女性やマイノリティへの差別撤廃に緩やかに、しかし確実に寄与していった判例の数々と、ニューヨークはユダヤの家系に生まれ、苦学の末に上り詰めた彼女を支えた信念、そして愛情についても感動的に語られていく。また元アメリカ合衆国大統領のジミー・カーターやビル・クリントンが彼女について語る姿も映し出される。
米国では幅広い世代の支持により大ヒットを記録し、映画批評サイト・ロッテントマトでは95%FRESHの高評価をマークするなど、全世界で熱い注目を集めている。
先日発表された第91回米アカデミー賞のノミネーションでは、長編ドキュメンタリー賞とともに、『アリー/スター誕生』、『ブラック・パンサー』らと並び、ジェニファー・ハドソンが歌う「I’ll Fight」が、アカデミー賞主題歌賞にノミネートされた。闘い続けるRBGの姿と重なる歌詞と、圧倒的な歌唱力による壮大なバラードにも注目だ。
RBG 最強の85才
2019年5月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、恵比寿ガーデンシネマほか公開
配給:ファインフィルムズ
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