『BANANAFISH』や『ゴーストバスターズ』に登場した図書館としても有名
ニューヨーク公共図書館はニューヨーク有数の観光スポットとして知られ、タイムズスクエアとグランドセントラルの中間にある本館を含む92の図書館に6000万点のコレクションを誇る世界屈指の“知の殿堂”。地域の住民はもちろん、研究者たちへの徹底的なサービスで、世界中の図書館員が憧れる図書館であり、昨年アニメ化され話題となった漫画『BANANAFISH』や映画『ゴーストバスターズ』などに登場した図書館としても有名だ。
本作はそんな世界で最も有名な図書館の一つ「ニューヨーク公共図書館」の舞台裏を記録したドキュメンタリー。
このたび解禁されたポスタービジュアルに大きく映し出されているのは、ニューヨーク公共図書館の有名なローズ・メイン・リーディング・ルーム。一般的な図書館のイメージを覆すその圧倒的な荘厳さと美しさが印象的だ。
また予告編では、図書館の資料や活動に誇りと愛情をもって働く司書やボランティアたちの姿や、エルヴィス・コステロやパティ・スミス、リチャード・ドーキンス博士など著名人のトークライブとともに、いかに予算を確保するのか、いかにしてデジタル革命に適応していくのか、スタッフが激論を交わす会議シーンが登場。 そして観光客では決して立ち入れないSTAFF ONLYの舞台裏の様子も垣間見ることができる。
図書館の表も裏も見事に映像化したのは、2016年にアカデミー名誉賞を受賞したドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマン監督。1967年の第1作以来、今年1月1日に89歳となった現在にいたるまで1年~1年半に1本のペースで新作を発表。昨年のヴェネツィア国際映画祭で第42作目にあたる最新作を発表したばかりの“生ける伝説”だ。
本作では、第74回ヴェネツィア国際映画祭国際批評家連盟賞をはじめ、各国の映画祭で多数の映画賞の受賞&ノミネート。この図書館がもっとも有名な理由を、その舞台裏から巧みに浮かび上がらせていくワイズマン監督の神業のような編集も必見だ。
ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス
2019年5月18日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー
配給:ミモザフィルムズ/ムヴィオラ