3/22公開!全女性必見「ビリーブ 未来への大逆転」は偉大な女性の感動実話。その内容とは?
THE FACE:
フェリシティ・ジョーンズ
今アメリカで絶大な人気を誇っている“RBG”という人物をご存知だろうか? RBG=ルース・ベイダー・ギンズバーグは、85歳にして今も現役で活躍するアメリカの女性最高裁判所判事。正義と平等のために闘う現代のヒーローとして敬愛される人物であり、彼女の顔があしらわれたTシャツやマグカップが町中で売られているほどの国民的な人気者だ。アメリカでもっとも尊敬される女性のランキングでは、ミシェル・オバマ、オプラ・ウィンフリー、ヒラリー・クリントンに次いで4位に選ばれている。
この春公開される「ビリーブ未来への大逆転」はそんなRBGの若き日を映画化した作品。世界を変える第一歩となった世紀の男女平等裁判に挑んだ彼女の闘いが、実話を基に描かれる。今から50年近く前の物語だが、男女差別の厚い壁に何度も挑んできた彼女の闘いが、今この時代に語られることの意味は大きい。
主人公のRBGを演じるのは「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」で話題をさらったイギリスの実力派女優フェリシティー・ジョーンズ。本作ではアカデミー賞候補に挙がった「博士と彼女のセオリー」に続いて実在の人物に挑み、法律家であり妻であり母であった若き日のRBGに成り切っている。最後の法廷シーンで彼女が見せる長いスピーチには胸を打たれずにいられない。
FELICITY JONES
フェリシティー・ジョーンズ
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」など多くの話題作で知られるイギリス屈指の演技派女優。名門オックスフォード大学出身。2014年の「博士と彼女のセオリー」ではアカデミー賞候補になり、この春公開の新作「ビリーブ未来への大逆転」では伝説的人物RBGの若き日を演じる。1983年10月17日生まれの35歳。
“劇場を出たときに「私は大丈夫だ」と勇気づけられる作品よ”
『もう何年もこんな役を待っていたの』と語るほど、今回の作品は彼女にとって思い入れのあるものになったようだ。役作りのため実際のRBGにも会いにいったという。そのときのエピソードや作品に込めたメッセージを明かしてもらった。
——この「ビリーブ未来への大逆転」とはどのように出会ったのでしょうか?
『私にはアメリカとイギリスにそれぞれエージェントがいるんだけど、二人ともすでにこの脚本を読んでいて、すごく興奮していたの。そのことをよく覚えているわ。だから私も脚本を渡される前から、これは良い作品に違いないと確信していた。それから私もすぐに脚本を読んで、本当に素晴らしいと思ったわ。ドラマチックでありながら、ユーモアもあって、かつ娯楽性豊かにルース・ギンズバーグという女性が描かれていた。私はもう何年もこういう役を待っていたの。自分のやるべきことに情熱をもって打ち込んでいて、それと同時に自分の人生や人格をさらに深めようと探求する女性の役をね』
——映画の冒頭のシーンはとても印象的ですね。周りにはほとんど男子生徒しかいない中で、主人公の存在感が際立っていました。
『ハーバード法科大学院にルースが入学するシーンね。彼女は500人の新入生の中のわずか9名の女性のうちの一人だった。そんな男性優位の世界で、彼女は果敢に前途多難な法律家への道を歩き始めるの。これは鉄の意志を持った人物を描き出した映画よ。彼女は社会の逆風を受けながら、時代の先駆けになった。物事があるべき形になっていないと常に違和感を抱き、時代の20年先を走っていたの』
——今も現役の女性最高裁判事として活躍しているRBGを演じるにあたってどんなことに気をつけましたか?
『彼女がリアルに存在する人間だと感じてもらえるように注意して演じたわ。彼女は素晴らしい存在なので、それに値する演技をしなければと、私も勤勉にアプローチをしたの。私はもともとリサーチも準備もしっかりとしたいタイプ。そうすれば現場に行ったときに、テクニックとその役に成り切ることのバランスを持てると信じているから。ルースがどんな人物であるかということを理解するためにできることはすべてしたわ』
インタビューはまだまだ続く!スクリーン本誌2019年5月号に掲載中。ぜひご覧ください。
「ビリーブ 未来への大逆転」
On the Basis of Sex 2018年
監督/ミミ・レダー
出演/フェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー
2019年3月22日(金)公開
© 2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.