80年代映画最高！懐かしい名作をもう一度‎【4/24続々発売】

2019-04-23

Chan @ SCREEN

スペシャル DVD&Blu-ray発売中 80年代青春マネキンフェリスはある朝突然にフラッシュダンス CULTURE 最新映画ニュース

「レディ・プレイヤー1」や「バンブルビー」など、1980年代愛たっぷりの作品がトレンド化しいる昨今の映画界。この春はロマンチックコメディーの金字塔「マネキン」をはじめ、80年代ど真ん中の名作が初ブルーレイ化される。当時を謳歌した人には懐かしく、初めて見る人には新鮮な“あの頃の青春”が共有できるはずだ。（文／相馬学・デジタル編集／スクリーン編集部）

青春 x ロマンス

「マネキン」
純朴青年とキュートなマネキンの恋の行方

80年代には多くの青春ファンタジーが作られたが、ユーモラスでロマンチックという点では本作の右に出るものはない。主人公ジョナサンは、芸術家的なこだわりを持っているために商業主義になじめず、大手デパートをクビになった若いマネキン職人。転職先の弱小デパートで、古代の女王の霊が宿ったマネキン人形に魅せられた彼は、人間の姿に変身する“彼女”と恋に落ちる……。

今を生きる青年がその熱意によって、この世にいるはずのない絶世の美女と結ばれるなどありえないことだが、それを信じさせるのが本作のマジック。少々頼りなく、それでいて不器用にしか生きられない主人公ジョナサンの朴訥なキャラクターが、まず好感度満点。恋にも一途だから、彼を応援したくなるし、彼に心惹かれるヒロインのピュアな存在感も忘れ難い。

主人公を陥れようとする悪らつだがドジでマヌケな悪役たちや、マネキンを愛してしまった彼を受け入れるゲイの同僚など、ユーモラスなサブキャラの配置も絶妙だ。そして何より、華やかな場所と受け止められていた時代のデパートの輝き。こういう場所ならば奇跡も起こるのでは……と思わせる舞台設定が光る。

ジョナサンにふんしたアンドリュー・マッカーシーは「セント・エルモス・ファイアー」でスターとなったイケメン俳優で、繊細な個性が光った。ヒロイン、キム・キャトラルは、この後TVシリーズ『SEX AND THE CITY』へのレギュラー出演でさらに知名度を高める。

また、悪役のひとりを演じたジェームズ・スペイダーは、この頃は「プリティ・イン・ピンク／恋人たちの街角」などの青春映画で意地悪な敵役を得意として活躍していたが、「セックスと嘘とビデオテープ」以降は演技派として頭角を現わす。監督のマイケル・ゴットリーブは本作の好評を受け、キャストを一新して続編を製作。全米のヒットチャートでナンバーワンに上り詰めたスターシップによる主題歌『愛はとまらない』の切ないメロディーとともに記憶される、80年代の名編だ。

80年代キーワード01：ブラットパック

「ブレックファスト・クラブ」や「セント・エルモス・ファイアー」など、1980年代の青春映画に出演したアイドル俳優たちの総称。ジョナサン役のアンドリュー・マッカーシーも一員。

特典：SCREEN監修『マネキン』コンプリートBook(16P)封入

2019年4月24日（水）発売
「マネキン」

フォックス・HE ／5980円+税、 DVD=3800円+税

青春 X 学園

「フェリスはある朝突然に」
青春映画の名手が描く忘れられない一日

80年代の青春映画を代表する監督といえば、真っ先に名前が挙がるジョン・ヒューズ。中でも本作は、「ブレックファスト・クラブ」と並んで代表作と称され、今なお多くのファンに愛されている。仮病を使って学校をサボった高校生フェリスが親や校長の目を盗み、恋人と親友を引き連れて、やりたいことをやる。シカゴの街に繰り出して、高級レストランに行ったり、メジャーリーグの試合を見たり、ステージで歌ったり。

物語はたった一日の出来事を描いたシンプルな話だが、そこに詰め込まれた圧倒的な“自由”の感覚は、80年代のティーンエイジャーを大いに熱狂させた。「（500）日のサマー」「レディ・プレイヤー1」など、最近も多くの作品にオマージュを捧げられているのは名作の証明！

80年代キーワード02：ジョン・ヒューズ

優れた青春映画を数多く生み出した監督兼脚本家。広告業界を経て84年に「すてきな片想い」でデビュー。音楽と映画の融合でも見事な手腕を発揮した。

2019年4月24日（水）発売
「フェリスはある朝突然に」

NBCユニバーサル／1886円＋税

青春 x 音楽

「フラッシュダンス」
映画とポップミュージックの蜜月はここから

80年代の青春映画は、ポップなオリジナルソングとは切り離せない。映画とともにサントラ盤も相乗効果で大ヒットする、そんな作品の走りとなった本作。世界で1憶ドルを超える大ヒットとなり、日本でもブームを引き起こした。溶接工のバイトをしながらダンサーを目指す18歳の女の子が、友人の挫折やままならぬロマンスに苦悩しながら、夢に向かっていく物語。ダンス・シーンがとにかく圧倒的で、MTV時代の映像らしく、主人公の躍動的な動きがまばゆいビジュアルの中に鮮烈に収められている。

主演のジェニファー・ビールスは本作でスターダムに上り詰め、サントラからは『フラッシュダンス　ホワット・ア・フィーリング』『マニアック』の2曲が全米チャートのトップに。

80年代キーワード03：MTV映画

作中にミュージックビデオのようなシーンが盛り込まれた映画。このスタイルは映画とサントラ双方の売り上げに貢献することとなり、一大ブームを呼んだ。

2019年4月24日（水）
「フラッシュダンス」

NBCユニバーサル／1886円＋税

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