1. アグラバーの街はセットで完全再現!
物語の舞台となるアグラバー王国は本当に実在する街のように見えるが実はほぼすべてセット。製作チームはイギリスの南東部に、なんとフットボール場約2個分のセットを構築。市場や街並みなどのすべてがセットとして現実のものになった。また美しい砂漠のシーンはヨルダンの砂漠地帯ワディ・ラムで撮影。これは名作「アラビアのロレンス」が撮影されたのと同じ場所だ。
2. オーディションは1年以上も実施!
映画の成功のカギを握っていたのがアラジンとジャスミンのキャスティング。そのオーディションには1年以上の期間がかけられ、2000人もの候補者が集められた。フレッシュな27歳のカナダ人俳優、メナ・マスードがアラジン役に抜擢され、その知らせが別の作品を撮影していた彼の元に届いたのは、なんと映画の主要撮影開始予定日のわずか3週間前のことだったとか。
3. オリジナルの名曲を新たにレコーディング!
本作を語る上で欠かせないのが、映画音楽界のレジェンド、アラン・メンケンが手がけた名曲の数々。アニメーション版に登場したオリジナル・ソングもすべて本作のために新たにレコーディングされた。
注目はやはり、魔法のじゅうたんの象徴的なシーンで歌われる名曲中の名曲“ホール・ニュー・ワールド”。アカデミー主題歌賞のみならず、グラミー賞の最優秀楽曲賞を受賞したのは、数あるディズニーソングの中でもこの1曲だけ。今回の実写版でも最大の見せ場となっている。
4. ジャスミンの正体はシンガーソングライター!?
名曲“ホール・ニュー・ワールド”や新曲“スピーチレス心の声”でジャスミンの美しくも力強い歌声に魅了された人は多いはず。それもそのはず、演じるナオミ・スコットはもともと歌手出身。
幼少期から歌が好きだった彼女は“エターナル”というガールズ・バンドを組み、歌手ケル・ブライアンに見い出されて本格的にシンガーソングライターとしても活動している。女優としても次回作は「チャーリーズ・エンジェル」のリブート版(2019)への出演が決定しているなど大注目の逸材だ。
5. ミュージカル“プリンス・アリ” の場面は圧巻のスケール
映画の中でもっとも時間と労力を注いで製作されたシーンの一つが“プリンス・アリ”の壮大なミュージカル場面。5日間をかけて撮影されたこの場面には250人のダンサーと200人超のエキストラが集結し、このシーンだけのために200点以上の衣装が一から創作された。アラジンが宮殿に到着するときに乗っている巨大なラクダは3万7千個の花で作られ、15人の製作者たちが3週間かけて作成したものだ。
6. ジャスミン・ファッションの秘密
本作の絢爛豪華な衣装を手掛けたのはアカデミー賞ノミネート経験を持つ衣装デザイナー、マイケル・ウィルキンソン。アグラバーの女性の大半は伝統的なアラブのファッションだが、ジャスミンの衣装は、南アジア出身だった亡母に敬意を表したもの(シルク、ペイズリー柄、ビーズ、刺繍)となった。ジャスミンが収穫祭でアラジンと踊るときに着ているターコイズのハーレムパンツはアニメーション版映画の衣装にオマージュを捧げたものだ。