INTRODUCTION
製作に「パラノーマル・アクティビティ」シリーズのジェーソン・ブラムらが関わっている。出演者は「それでも夜は明ける」のルピタ・ニョンゴをはじめ、「ブラックパンサー」のウィンストン・デューク、「ハイ・ライズ」のエリザベス・モス、「ファンタスティック・フォー」のティム・ハイデッカー、新人のシャハディ・ライト・ジョゼフ、エヴァン・アレックスら。音楽は「ゲット・アウト」のマイケル・エイブルズが担当。
ピールは前作の完成前からドッペルゲンガーに関する次回作の構想を練っていたという。『人間にとって最大の敵は自分』という着想から、アメリカとその国民性にも及ぶテーマのスリラーにしたかったとか。ロケ地はアメリカ西海岸のサンタクルーズで、ピールが愛するアルフレッド・ヒッチコック監督の映画「鳥」「めまい」などの雰囲気を彷彿させ、観客にホラーの中でバカンス気分を味わってもらうためだとも。
平和な一家の前にある日突然、自分たちにそっくりの〝何者か〟が現われる……!!
1986年、カリフォーニア州のサンタクルーズ。少女アデレードは、両親と出かけたビーチにある遊園地で、いつしか一人〝ビジョン・クエスト〞というミラーハウスに迷い込む。すると彼女はそこで鏡に映ったかのような自分に瓜二つの少女と向かい合う......
現在。大人になったアデレード(ルピタ)は、夫ゲイブ(デューク)、娘ゾーラ(シャハディ)、息子ジェイソン(アレックス)の4人家族で夏休みを過ごすため、子供のころ住んでいたサンタクルーズを再訪する。友人夫婦のジョシュ(ハイデッカー)、キティ(エリザベス)、彼らの双子の娘も加わってビーチに出かけると、そこでジェイソンを一瞬見失ったアデレードは、過去のトラウマが脳裏に甦り、何か恐ろしいことが家族に起こるのではないかという妄想に襲われる。
そしてその夜、アデレードたちの家の前に自分たち家族とそっくりな〝私たち〞がやってきた。声をかけても手をつないだまま暗がりで動かない4人。だが彼らは突然家に侵入を開始する。あっという間に家を乗っ取られたアデレードたち。果たして不気味な彼らの目的は?そしてその驚くべき正体とは?
ウィルソン家
※画像右から
ゲイブ(ウィンストン・デューク)
ウィルソン一家の父。中古のボートを買って一家のひんしゅくを買っていたが、ファミリーのピンチには懸命に闘う姿勢を見せる。
ゾーラ(シャハディ・ライト・ジョゼフ)
ウィルソン家の長女。いつもスマホで音楽を聞いているいまどきの少女。
ジェイソン(エヴァン・アレックス)
ウィルソン家の長男。ちょっと不気味なお面を被っていることが多い。
アデレード(ルピタ・ニョンゴ)
ウィルソン一家の母。幼い頃にビーチの遊園地のミラーハウスで自分にそっくりな少女と出会ったことがトラウマになっている。
キティ・タイラー(エリザベス・モス)
アデレードの友人でウィルソン一家とは家族ぐるみのお付き合い。夫ジョシュと双子の娘ベッカとリンジーがいる。