LOVE KEANU 01
年月を経ても文句なしのビジュアル
顔もプロポーションも抜群で、まさに文句なしの美青年だったキアヌだが、オフの時にはビールをたらふく飲んでデブデブの時もあり(苦笑)。が、ひとたび撮影が決まれば、役作りのために体を絞りまくることも厭わない。新作でジョン・ウィックを演じる姿は、とても50代とは思えないほどパワフルにスピーディにバトルシーンをこなしているからビックリ。もちろん、限りなく澄んだ黒いまなざしとあどけなさを残すチャーミングな口もとも健在。オトナの男の魅力たっぷりだ。
LOVE KEANU 02
どこまでも限りなくイイ人
〈いい人伝説〉は限りなし。そして、そのエピソードを知るたびに、キアヌ自身が他人の目や有名人であることを意識せず〈普通の感覚〉で行動していると感じる。そう、ホームレスの人々と仲良くなることやカードを拾ったら持ち主に届けることも、多くのチャリティに寄付をし続けることも、「マトリックス」のスタッフたちの労をねぎらいハーレーダビッドソンを贈ったことも、すべて〈人としてやるべきこと、やりたいこと〉を自然にやっているだけ。そこにはあざとさが微塵もないからこそ、エピソードを聞いた人々はより心を動かされ、好きになってしまうのだ。
LOVE KEANU 03
本当の"痛み"を知っている人
3歳の時に両親が離婚をし、母と一緒に各地を転々とした子供時代。その苦労をともにした愛する妹キムは10代の頃に白血病を発症。キアヌは、いまも病魔と闘っている彼女を精神的にも金銭的にも全力でサポートしている。
また、恋人だったジェニファー・サイムがキアヌの子供を流産した翌年に交通事故で他界という悲劇も過去に体験している。病と闘う妹の苦しみ、愛する人を失う痛みを知っていればこそ、どんな人にも優しくなれるんだろうなぁ。ちなみに、ジェニファー以来ちょっとした恋の噂はあっても、セレブにありがちな恋愛スキャンダルは皆無。そんなクリーンなところもいいよね!
LOVE KEANU 04
生粋の自由(すぎる)人
もちろんスターとしての自覚はあるけれど、基本的には生粋の自由人。「ハートブルー」で初来日した時は、あまりに自由すぎる(ダサい)ファッションで記者会見に臨んで映画会社スタッフを大慌てさせたし、その後の来日でも早朝のお散歩で〈キアヌ、行方不明〉の騒動あり。
ご本人によると「日本が大好きで、興味津々」という親日家だから、取材の合間に探訪しているのだとか。ラーメン屋をはしごするオチャメな姿も目撃されているし、出会ったファンと気軽にツーショットもOKというラフさがたまらない。
LOVE KEANU 05
東洋への深い深~い関心
「仏教徒ではないけど、仏教や東洋文化にはとても興味を持っている」とインタビューで語っていた。きっかけは名匠ベルナルド・ベルトルッチが監督する「リトル・ブッダ」でのちに悟りを開き釈迦になる若きシッダールタ王子を演じたこと。その経験でベルトルッチ監督への限りない尊敬を抱いたキアヌは、それまであまり馴染みがなかった東洋への目を開いたのだ。だからこそ「マトリックス」や「ジョン・ウィック」シリーズにはアジアのテイストが散りばめられて、私たちとしては東洋的なメンタルを共有しているようで、より親しみを感じるのかもしれない。
LOVE KEANU 06
じつはバリバリのロックスター!
誠実で、優しくて、友だち思いで…と褒め言葉がつきない“イイ人”だが、バリバリのロックスターでもあった。キアヌがベースを担当していた3人組のバンド「ドッグスター」は、1991年に結成してアルバム2枚をリリース。日本でもライヴを行っているが、正直、バンドとしての完成度はイマイチ。会場に集まった観客は、舞台の下手で地味にベースを弾くキアヌをガン見するばかり(苦笑)。
そんなわけで、惜しくも2002年には解散してしまったが、その音楽性は荒々しく退廃的なメロディが特徴であるグランジ系。ということは、キアヌの内面には、荒々しいロック魂が宿っているということ。だからこそ「ジョン・ウィック」でチラリと見せる狂気がハンパ無い。観れば、トリコになります!
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