いまだ同性愛が違法とされるケニアでは上映禁止となった話題作『ラフィキ:ふたりの夢』が2019年11月9日(土)より公開されることが決定した。

少女たちの初恋物語とケニア社会が抱える葛藤を鮮やかに描き出す

本作は、ケニアのカラフルな最新カルチャーにのせて、自由な恋愛と幸せな未来を夢見るふたりを描く感動作。カンヌをはじめ100以上もの映画祭に出品され、世界から熱く支持されているが、いまだ同性愛が違法とされるケニアでは上映禁止に。のちに1週間だけ限定公開された時は、「長蛇の列」というニュースがSNSを飛び交った。

看護師になるのが目標のケナは、古いしきたりにとらわれた周囲の人たちに満たされない想いを抱えていた。両親は離婚し、ナイロビで母と暮らしていたが、国会議員に立候補した父のことは応援している。そんな時、父の対立候補の娘で自由奔放なジキと出会う。互いに強く惹かれたふたりは、「私たちは本物になろう」と誓い合う。だが、友情が愛情へと変わり始めた時、ふたりはこの恋は命がけだと知る──。

監督は、デビュー作でアフリカのアカデミー賞を獲得、今最も輝く才能と絶賛されるワヌリ・カヒウ。豊かで柔らかな感性で、少女たちの初恋物語とケニア社会が抱える葛藤を鮮やかに描き出している。

古いしきたりに複雑な気持ちを抱えながら育ち、ジキとの出会いにより新しい世界へ羽ばたこうとするケナを演じたのは、これが女優デビューとなるサマンサ・ムガシア。ミュージシャンとして2014年からナイロビのアンダーグラウンド電子音楽シーンで活動を始め、東アフリカの有名フェスティバルにドラマ―として出演している。ヴィジュアルアーティスト、モデル、DJといった顔も持ち、アフリカンカルチャーシーンにおいて今最も注目を集める人物だ。

虹色の髪にカラフルなファッションとメイクの自由奔放なジキを演じたシェイラ・ムニヴァは監督にも進出しており、まさに多才な女優たちが競演している。撮影はナイロビの団地や市街地で行われ、外国人の部門チーフ4名を除き、スタッフ全員がナイロビを拠点とするケニア人。監督、脚本家、部門チーフ、スタッフ、インターン、サウンドトラックのアーティストの多くが女性であり、クリエイティブ業界で働く若いケニア人女性たちの才能が集結した作品でもある。

タイトルでもある<ラフィキ>とは、スワヒリ語で友達という意味。ケナとジキの友情は、やがて淡い恋に変わるが、ケニアでは同性愛は違法。社会の偏見やなにより法律という現実が少女たちに厳しい選択を迫る・・・本当の自分か、家族や社会が望む自分か。音楽、ダンス、ファッション、アート──ポップでカラフルなアフリカンカルチャーにのせて、人生を豊かにする人と人の絆を描く感動作が日本上陸する。

ラフィキ:ふたりの夢
2019年11月9日(土)シアターイメージフォーラムほか全国順次公開
配給:サンリス
©Big World Cinema.

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