中華圏の若手スター、ジン・ボーランを主演に迎えたサスペンス映画
今回ジャパンプレミアとなる本作は、中国と香港、台湾を舞台に、中華圏の若手スター、ジン・ボーランを主演に迎えたサスペンス映画。建設業界の大物の死の謎を追う刑事が何者かの圧力でその任を解かれる。香港に逃れた刑事は、その謎の鍵を握る若い女性に出会う……。
2013年に実際に広州市で起きた汚職事件を巡る騒乱をベースに、中国、香港、台湾を舞台に、改革開放が本格化した80年代末からの30年間を、時代に翻弄された複雑な人間関係とともに描いた本作は、2018年の台湾・金馬奨、2019年のベルリン国際映画祭に出品され話題を呼んだ。2020年2月にアップリンク配給で劇場公開の予定となっている。
また、『シャドウプレイ』の上映にあわせて、 過酷な製作現場、そして表現の自由をかけて検閲と闘い続ける監督の姿を、同作や、最新作『サタデー・フィクション』の脚本家であり監督の妻であるマー・インリーが記録したドキュメンタリー 『夢の裏側~ドキュメンタリー・オン・シャドウプレイ』も上映決定。
さらに、歴代のコンペティション部門受賞作品を対象に行われた人気投票で上位となった、ロウ・イエ監督の『ふたりの人魚』も上映。『ふたりの人魚』は2000年ロッテルダム国際映画祭タイガー・アワード受賞、TOKYO FILMeX2000最優秀作品賞受賞作品。ロウ・イエ監督が上海を舞台に描く、切ない恋の物語だ。
上海でビデオの出張撮影の仕事をしている男。仕事は順調とはいえず暇をもてあまし気味。ある日、撮影先で人魚のように美しい水中ダンサーのメイメイにひと目ぼれする。ふたりはつきあい始めるが、彼女には謎めいた行動が多かった。しかもある日、彼女のことを自分の恋人のムーダンだと言い張る男まで現われて……。
合計3本のロウ・イエ関連作品が上映される第20回東京フィルメックスのメインビジュアルは 『シャドウプレイ』 の印象的な場面を使用したもの。変わりゆく中国の現代を20年に渡って描き続けてきたロウ・イエ監督の作品を一挙に確認できる貴重な機会だ。
【第20回東京フィルメックス 開催概要】
名称 : 第20回 東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2019
期間 : 2019年11月23日(土) ~ 12月1日(日) (全9日間)
会場 :【メイン会場】有楽町朝日ホール(有楽町マリオン)11/23(土)〜12/1(日)
【レイトショー会場】TOHOシネマズ 日比谷11/23(土)〜12/1(日)