「スター・ウォーズ」ってそもそも何なのか?
「SW」はどのように誕生したのか?なぜ世界がこんなに夢中になっているのか?基本をおさえておけば映画がもっと楽しめる!
1977年、新人監督ジョージ・ルーカスが脚本・監督を手がけたオリジナルのSF映画『スター・ウォーズ/新たなる希望』は、業界が興行的失敗を予測する中、世界中で史上最大級のヒットを記録した。その42年後の本年、三つめの三部作が完結する。こんなにも長い年月に渡って愛され続け、製作され続ける映画は、他にはないだろう。
その人気を証明するのは、歴代北米興収のランキング。現時点でも、2015年公開の続三部作第1作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、同ランキングで堂々の第1位に輝き、1977年のシリーズ第1作は同第17位の座をキープしているのだ。本作の魅力は多々あるが、まず、ストーリーの基本が普遍的な成長物語で冒険譚なことだろう。
三つの三部作は、この宇宙の光と闇の攻防戦を描く壮大な物語でありながら、同時に、ある家庭の親子三代を描くファミリー・ドラマでもあるのだ。そんな昔ながらの物語を、最先端技術を駆使した斬新なビジュアルで描く。この両極端の組み合わせが『スター・ウォーズ』の醍醐味。
この驚異的なビジュアルの魅力は、第1作の冒頭で宇宙を横切る宇宙船の巨大さで観客を圧倒して以来、今も変わらない。ルーカスがそうした映像を創造するために設立したVFX工房ILMは、現在も特殊効果映像の第一人者であり続けている。
もう一つの魅力は、ユニークな世界像と魅力的なキャラクターたち。宇宙船がピカピカではなくボロボロだったりもする世界に、奇妙な姿をした多様なエイリアンたちが共存している。毎回、新種のエイリアンやドロイドが登場するのも楽しみのひとつだ。
さらに続三部作は、この世界のキーワードをタイトルに掲げて、その意味を掘り下げる物語になっている。「EP7」はフォース、「EP8」はジェダイ、そして「EP9」はスカイウォーカー。その意味を噛み締めながら、この壮大な神話は最終章に向かっているのだ。
「スター・ウォーズ」とは〝家族の物語〞!
スカイウォーカー家系図
“選ばれし者”を出産
シミ・スカイウォーカー
一人でアナキンを生み育てる。アナキンが修行に旅立った後、農夫ラーズと結婚。後に原始的種族に殺される。
悪の帝王に変貌
アナキン・スカイウォーカー(ダース・ベイダー)
辺境の惑星で生まれ、修行をして優れたジェダイになるが、ダークサイドに落ちて暗黒卿ダース・ベイダーに。
気高く勇敢な女王
パドメ・アミダラ
惑星ナブーの元老院議員。ジェダイのアナキンと極秘結婚し、双生児のルークとレイアを産むが出産時に死亡。
愛すべきアウトロー
ハン・ソロ
密輸業者だったがルークたちと出会い、反乱軍に協力する。パイロットとしての腕は優秀。レイアと結婚する。
反乱同盟の偉大な指導者
レイア・オーガナ
実の両親を知らずに元老院議員オーガナ家で成長し反乱軍に協力、レジスタンスの将軍に。フォースの力を持つ。
銀河を救った英雄
ルーク・スカイウォーカー
実の両親を知らずに叔父夫婦の元で成長。ジェダイになり、父ダース・ベイダーに人間の心を取り戻させる
祖父ベイダーを崇拝
ベン・ソロ(カイロ・レン)
ルークの元でジェダイ修行をするが、ファースト・オーダー最高指導者スノークに影響されダークサイドに。
強力なフォースを秘める
レイ
辺境の惑星で、両親を知らずに一人で成長。強いフォースの力を持ち、ルークを師匠にジェダイの修行をする。
Photo by Sunset Boulevard/Corbis via Getty Images
「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」
2019年12月20日(金)公開
原題:スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け/アメリカ/2019年/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:J・J・エイブラムス/出演:デイジー・リドリー、アダム・ドライヴァー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー
©2019 ILM and Lucasfi lm Ltd. All Rights Reserved.