余命僅かな祖母に伝えるのは、真実か優しい“嘘”か。
本作は、中国系アメリカ人として世界で活躍するルル・ワン監督の実際の<嘘>から生まれた、心温まる家族の感動物語にして、気鋭スタジオ「A24」の話題作。
2019年7月、全米わずか4館で限定公開されると驚異的な大ヒットを記録し、館数が桁違いの大作群の中で全米10位にランクイン。勢いは止まらず、先日行われた第77回ゴールデングローブ賞は、主演オークワフィナがアジア系女優初の主演女優賞を受賞する快挙を成し遂げた。
アメリカに住む本作の主人公ビリーに、中国に住む大好きな祖母″ナイナイ″の余命宣告が知らされるところから物語は始まる。余命わずかなナイナイのもとを訪れるためにいとこの結婚式と嘘をつく家族。久しぶりに集まり、ともに食卓を囲む家族だが「ずっと会いたかった」と優しく声をかけるナイナイとは裏腹に、真実を知っている家族は必死に悲しい顔を隠すのだった。
今回解禁される予告編は、アメリカ育ちのビリーが中国では余命宣告をしないという文化に戸惑う姿が収められている。特に涙を浮かべながら「これは正しいのか?って、いつも悩んでる」と、大好きなナイナイへ嘘をつくことに対して葛藤するシーンには心が揺さぶられる。
さらにポスタービジュアルでは真ん中に笑顔で座るおばあちゃんことナイナイに、それぞれが不安な表情で目を向ける家族の姿が。ナイナイのことが大好きなビリーを演じるオークワフィナのふてくされた顔も垣間見える。ナイナイに宣告された余命を隠す家族と、伝えてしっかりとお別れを言いたいビリー。両者の葛藤が伝わる暖かい色味で包まれたビジュアルとなっている!
果たして葛藤の中で彼女たちが辿り着いた答えとはー? 誰もが覚えのある家族の想いがスクリーンにあふれ、観る者の胸を熱くする、実話から生まれた感動作だ。
フェアウェル
2020年4月10日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ショウゲート
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