この2月に91歳を迎えた巨匠アレハンドロ・ホドロフスキーの新作にして集大成とも言える映画『ホドロフスキーのサイコマジック』が、2020年4月24日(金)より全国順次公開することが決定。あわせて予告とビジュアルが解禁となった。
これまで創り上げてきた作品がいかに“サイコマジック”であったか
タイトルにある「サイコマジック」とはホドロフスキーが考案した心理療法。本作では自身のこれまでの作品での映像表現が、いかに「サイコマジック」という技法によって貫かれているかを解き明かしていく。
今回解禁された予告編では、実際にホドロフスキーのもとに悩み相談に訪れた人々が登場。「サイコマジック」がどのように実践され、作用しているのかを目にすることができる。
ホドロフスキーは、自身をフロイトと対置した上で、「サイコマジック」は科学が基礎とされる精神分析的なセラピーではなく、アートとしてのアプローチから生まれたセラピーであると語る。長年にわたり個人のトラウマに応答する一方、本作後半で社会的な実践「ソーシャル・サイコマジック」を展開する様子は圧巻だ。
今回解禁となったビジュアルは、コラージュアーティストの河村康輔氏が手掛けており、ホドロフスキーの過去作をコラージュした背景に、ホドロフスキーのポートレイトが配された、まさにホドロフスキー尽くしのデザインとなっている。
アレハンドロ・ホドロフスキー監督コメント
私にとっては、サイコマジックはアートである。
惜しみなく与えることは歓びのためにやっているんだ。
私は、グルでもないし、医者でもない。アーティストだ。
アートが人を癒すことができると証明しようとしているんだ。
ホドロフスキーのサイコマジック
2020 年4 月24 日(金)、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、新宿シネマカリテほか全国順次公開
配給:アップリンク