(文・清水久美子)
【Chapter2】細かすぎるキャラクター紹介
木野本郁男(香取慎吾)
【家族構成】恋人とその娘、彼女の父親と同居(居候)。
【性格】普段は温厚だが、ギャンブル依存症で、突然キレることも。面倒なことから逃げがち。
【悩み】ギャンブルをやめられない。
【生活環境】神奈川県川崎市から宮城県石巻市にある恋人の実家に移住。近所の世話好きな小野寺に助けられながら印刷会社で働くが、近くに競輪を扱ったノミ屋があることを知り、恋人の亜弓にやめると約束したはずの競輪にまた手を出してしまう。
【人間関係】恋人、彼女の高校生の娘、彼女の父親、彼女の元夫、近所の人、職場の同僚、競輪好きの仲間。競輪をやっていない時は、穏やかな人物として周囲の人と割とうまく付き合える。
昆野美波(恒松祐里)
亜弓の娘。小学生の時に石巻から川崎に転校したが「放射能がうつる」といじめられ、中学から不登校に。石巻に戻ってからは定時制高校に通い始め、幼なじみと友達付き合いを再開する。母に反抗する時もあるが、基本的には素直。郁男に懐いている。
昆野亜弓(西田尚美)
郁男の恋人。美容師。郁男とは籍を入れず、5年同棲している。故郷の石巻で美容院を開業することにし、実家に戻る。郁男が隠れてギャンブルをしていることを知っており、やめるように約束させる。年頃の娘・美波の行動を心配している。
昆野勝美(吉澤健)
亜弓の父親。漁師。気難しいところがあり、郁男にも不愛想。若い頃はケンカが強く、漁師仲間からも一目置かれていた。津波に最愛の妻をさらわれ、心に傷を負っている。末期がんを患っているが入院を拒否し、無理をして漁を続けている。
村上竜次(音尾琢真)
美波の父親。中学校の教師。DV夫だったため、亜弓と離婚。その後、外国人女性と再婚し、新妻は妊娠中。美波の養育費を払い続けているため、亜弓が郁男と5年も暮らしてきたと知って腹を立てている。
小野寺修司(リリー・フランキー)
亜弓の実家の近所で暮らす人懐っこい男性で、製氷会社に務めている。何かと勝美の世話を焼き、亜弓や美波、郁男にも親切に接する。郁男の印刷会社の仕事の口利きもし、郁男が荒れた時には慰め、金銭面でも助ける。