──コミックにはない、ハーレイ・クインとBIRDS OF PREYのタッグというアイディアはどこから生まれたのですか?
『「スーサイド・スクワッド」が公開された時、どれほどのファンがハーレイを応援しているかに気づいたの。多くの人が「もっとハーレイを見たい!」って言ってくれたわ。それって宝物のように素晴らしいことだけど、私は同じことが他のDC女性キャラクターにも起きて欲しかった。とてもたくさんいるし、彼女たちもみな素晴らしいんだもの。だからこの映画に、できるだけ多くのDC女性キャラクターを盛り込んじゃえ!って思ったわけ(笑)』
──カサンドラ・ケインもその一人ですね。
『この映画全体が、BIRDS OF PREYがまとまるためのオリジンを描いたストーリーなのだけど、キャス(カサンドラ)は彼女たちをひとつに集める役割を果たすの。でもそれと一緒に危険ももたらし、大騒動が起きるのよ』
──そのような新しい設定を考え出したきっかけは何ですか?
『コミックの「Behind Blue Eye」を読んだ時に、ある人間関係にとても興奮させられたの。ハーレイはある女の子を誘拐するハメに陥る。その子の網膜にデジタルデータがあり、誰もがそのデータを追っていたからなの。コミックではハーレイはその子を裏切り、その後すごく罪悪感を抱くのよ。
私がハーレイという人物を見極めようとしていた時、あのコミックは一番重要な資料の一つだった。彼女はいい人間じゃないけれど、邪悪な人間でもない。悪いことに対しては罪悪感を持つの。私はハーレイとこの少女の関係性がとても気に入って、それがキャスとの関係につながったの。その子の存在はハーレイをイライラさせるんだけど、5分後には彼女といることをすごく楽しんでいる、みたいな』
──この映画では、ハーレイのまったく予測ができない行動に驚かされますね。
『そう、だからこそ彼女を演じるのはとても楽しいの。俳優としてあらゆる選択肢を与えてくれる。ハーレイを演じる時は、シーンの中でどんなことでもできる。それは本当に楽しくて高揚感があるわ。
でも、ハーレイはめまぐるしい出来事を次々に体験していくけど、最後はやっぱりあのハーレイなの。単にとんでもない冒険をしただけにすぎない。彼女は体験を通して学ぶけれど、翌日にはきっと同じ間違いをする(笑)。私はハーレイのそんなところがすごく好きなの』
──最後に、この映画でみなさんに楽しんでもらいたいポイントを。
『ぜひハーレイの視点であの世界を楽しんでほしいわ。観客に聞こえるのはハーレイが語る出来事なの。彼女がナレーターを務めているからよ。彼女はしょっちゅうウソをつき、スクリーン上で見ていることとは完全に矛盾するようなことも平気で言う。ジョーカーとの別れがどうだったかとかね(笑)。
彼女の語る話はあちこちに飛ぶし、登場人物の紹介を忘れたりもする。彼女の個性があらゆるシーンに浸透しているの。それはクレイジーで変化に富み、楽しくて愉快だけど危険でもある。それがハーレイなのよ』
「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」(公開中)
監督/キャシー・ヤン
出演/マーゴット・ロビー、ユアン・マグレガー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット・ベル、ロージー・ペレス
あのジョーカーの恋人だった究極の悪カワ、ハーレイ・クインが帰ってきた!ひとクセもふたクセもある女子たちと最凶ガールズチームを結成し、ゴッサムを牛耳ろうとする悪党ども相手に予測不能のクレイジーバトルが勃発!