人々が熱狂するワケとは…?
日本で公開されたロシア映画の興行収入を塗り替え、半年以上ロングランした本作は〝ドイツ軍が演習の際にソ連の戦車兵を生きた標的として利用した証拠が発見された〞という第二次世界大戦中の伝説をベースにした新次元の戦車アクション。
製作は「太陽に灼かれて」などの戦争巨編で知られるロシアの名匠ニキータ・ミハルコフということもあり、公開当初は戦争モノや戦車好きから注目を集めていた。
そこへ激アツのストーリーテリングと愛すべき登場人物、ヒロインとのロマンス、そしてあの方との見過ごせない関係……とエンタメ色に染め上げた内容が見事マッチし、女性たちの支持も獲得。
公開3週間後には日本未公開映像26分を加えた〝ダイナミック完全版〞が上映されるなど、各地で〝T–34〞旋風が吹き荒れた。男女問わず人々を熱くさせる要素が何層にも重なった本作は、一度ではなく二度以上見るのがオススメ!初見は戦車の迫力に熱狂し、二度目たちは男たちの絆に胸打たれ、三度目は……自分だけのT–34の楽しみ方を見つけよう!
ダイナミックな戦車と人物紹介
ソ連陸軍 イヴシュキン少尉 VS ドイツ軍 イェーガー大佐
“ソ連の最強戦車”T−34
ニコライ・イヴシュキン(アレクサンドル・ペトロフ)
ソ連陸軍少尉。圧倒的なリーダーシップでT-34の指揮を執る。
見どころ:あらゆる車両のハンドル捌き
“打倒T-34”!V号戦車パンター
クラウス・イェーガー(ヴィンツェンツ・キーファー)
ナチス・ドイツ軍大佐。狙った獲物は逃さない粘着質。
見どころ:戦車内での鋭い眼光
STORY1:1941年 第二次世界大戦下のソ連
1941年、第二次世界大戦下のソ連。独軍に防衛線を破られ芳しくない戦況が続く中、基地に残る最後の戦車T-34と小隊の車長を任されたイヴシュキン少尉は、ナチスの戦車隊を奇襲する作戦を実行。しかし善戦むなしく、Ⅲ号戦車を率いるナチスのイェーガー大佐に敗れ、捕虜として収容所へ送られる。
1回目はここに注目!!
序盤からナチス・ドイツ軍のⅢ号戦車とソ連軍のT-34-76の激しい戦車戦が展開。ロシア最先端のVFX技術を駆使した、スローモーションで着弾&炸裂する砲弾描写を体感しよう!ちなみに本編に登場するT-34はすべて本物の車両を使用、役者自身が操縦している。
2回目はここに注目
宿敵ともいえるイェーガーとイヴシュキンのファーストバトルはネフェドヴォの戦い……ではなく冒頭の炊事車両vs戦車のカーチェイス。ドイツ語で“狩人”を意味するイェーガーによる“イヴシュキン狩り”は宿命(運命)だったのだ!
STORY2:1944年 ドイツの強制収容所
1944年、ドイツの強制収容所。イヴシュキンが処刑寸前となる一方、出世したイェーガーは強い戦車兵を育てるための訓練相手にふさわしい捕虜を探していた。名簿からイヴシュキンを見つけたイェーガーは捕虜で通訳のアーニャの命と引き換えに、実弾装備なしのT-34でナチスとの軍事演習に臨むよう強要。自ら選別した3名の捕虜と共に準備を始めたイヴシュキンは、死体が残る戦車内に6発の砲弾を見つける。
イェーガーが計画した無茶な軍事演習
- 丸腰のT-34でフル装備のパンターと戦う
- 1両vs多勢
- 整備&準備期間はたったの1週間
1回目はここに注目
イヴシュキンが大勢の捕虜の中から戦車兵を選別する場面は、男同士の絆をダイレクトに感じられる名シーン。さらにイェーガーの前で名操縦手ステパンが披露するT-34の“バレエ”は圧巻!“白鳥の湖”の優雅なメロディーに乗せ、片輪走行&小回りの舞を踊る。
>>画像左から
ステパン(ヴィクトル・ドブロヌラヴォフ)
名人級の操縦手。くわえタバコがお似合い。
見どころ:歌声(完全版でのみ披露)
ヴォルチョク(アントン・ボグダノフ)
イヴシュキンの指示に120%応える天才砲手。
見どころ:動物並みの視力&聴力
イオノフ(ユーリー・ボリソフ)
ピュアな心の持ち主で癒し&装填担当。
見どころ:キャベツ丸かじり
2回目はここに注目
名簿でイヴシュキンを発見したイェーガーの“こいつ、あの時の…!”的な表情に名前を付けるなら“ロック・オン”。その後、戦車兵としてイヴシュキンにチャンスを与えたり、自室へ呼び出したりと異常なほど彼に執着するが、当の本人はアーニャに夢中で…
アーニャ(イリーナ・ストラシェンバウム)
強制収容所で出会った捕虜兼通訳。
見どころ:頭巾に隠れたキュートな髪型
STORY3 大胆な脱出計画
“T-34”と6発の砲弾、3人の仲間を得たイヴシュキンは、軍事演習に乗じた大胆な脱出計画を企てる。故郷への思いを募らせる通訳のアーニャも加わり、5人で300km離れたチェコを目指すことに。そして演習当日、イヴシュキンの戦術が功を奏しT-34ごと演習場からの脱出に成功する。怒り心頭のイェーガーはすぐさま追跡を開始。自らパンターを駆り、道中の小さな町でT-34を待ち伏せる。勝利の女神はどちらの戦車に微笑むのか⁉
1回目はここに注目
4人の見事な連携プレーが生きた脱走劇は爽快かつ豪快!終盤グリンゲンタールの戦いでは、T-34-85と“打倒T-34”として開発されたV号戦車パンターによる町の構造を利用した緊迫感たっぷりのバトルが堪能できる。アーニャとイヴシュキンのロマンスも一気に加速。
2回目はここに注目 クライマックスを前に敬意を示し合う二人
上官たちの前で逃亡されたイェーガーは、鬼の形相で空から陸からイヴシュキンの行方を追う。その姿はまさに“狩人”(二度目)。クライマックスの一騎打ちは独ソ戦ではなく、もはや個人戦。互いへのリスペクトを感じる極上のブロマンスも一気に加速!
「T-34レジェンド・オブ・ウォー」コンプリート版<インターナショナル版&ダイナミック完全版>Blu-ray 2020年4月29日(水)発売
販売/ツイン
価格/6,980円+税(2枚組)、Blu-ray=4,700円+税、DVD=3,980円+税
特/上坂すみれ特別ナビゲート動画、メーキング、予告編集、ダイナミック完全版予告編
26分追加!ダイナミック完全版 必見POINT
・イェーガーのとびきりの笑顔と、それに一切なびかないイヴシュキン
・ある任務のためイェーガーの部屋に忍び込んだアーニャの機転
・登場人物のその後の人生が垣間見えるありがたいエピローグ
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