愛する祖母に最後に伝えるのは真実? それとも優しい嘘?
本作は、中国系アメリカ人として世界で活躍するルル・ワン監督の実際の<嘘>から生まれた、心温まる家族の感動物語にして、気鋭スタジオ「A24」の新作。
2019年7月、全米わずか4館で限定公開されると驚異的な大ヒットを記録し、館数が桁違いの大作群の中で全米10位にランクイン。勢いは止まらず、第77回ゴールデングローブ賞では、主演オークワフィナがアジア系女優初の主演女優賞を受賞する快挙を成し遂げた。
オークワフィナが演じるのは、NYに暮らすビリー。彼女と家族は、ガンで余命3ヶ月と宣告された祖母ナイナイに最後に会うために中国へ帰郷する。そして家族は、病のことを本人に悟られないように、集まる口実として、いとこの結婚式をでっちあげる。
ちゃんと真実を伝えるべきだと訴えるビリーと、悲しませたくないと反対する家族。葛藤の中で過ごす数日間、うまくいかない人生に悩んでいたビリーは、明るく愛情深いナイナイから生きる力を受け取っていく。ついに訪れた帰国の朝、彼女たちが辿り着いた答えとは?
このたび日本公開を祝して、監督のルル・ワンからのメッセージも到着。全文は以下の通り。
<ルル・ワン監督メッセージ全文>
こんにちは、私はルル・ワンです(日本語で挨拶)。
私の知っている日本語はこれしかないけど、映画『フェアウェル』が日本で上映されるのが非常に楽しみです。
日本には私の親戚である叔父、叔母、従弟、従弟の奥さんが住んでいて、映画の中にも登場します。
この映画は私にとってとてもパーソナルな映画だからこそ、日本の皆さんと共有できることが本当に嬉しいです。
今回は直接皆さんに会えなくなってしまいとても残念ですが、健康に注意して、どうぞ健やかにお過ごしください。
また、サンダンス映画祭で『フェアウェル』の配給権をA24に売った決定的な理由は、心から多くの人たちに映画館で作品を観てほしいという気持ちが強かったからです。
なので、十分に安全に配慮した上で、この映画を観に近くの映画館に足を運んでくれることを願います。
もし、私の親戚(家族)に偶然会ったら、彼らによろしく伝えて下さいね。
どうもありがとう、そして、是非映画を楽しんでください!
フェアウェル
2020年10月2日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ショウゲート
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