人気声優・小野賢章が日本版予告のナレーションを担当
本作は、1990年代から2010年代までの主人公の人生を、25年にわたり撮り続けたホームビデオの映像をつないで振り返るという斬新な手法で描いていくフランス映画。90年代カルチャーを彩るジャミロクワイ、オアシス、レニー・クラヴィッツ、アラニス・モリセットなど、それぞれの時代を感じさせる名曲が散りばめられているのも見どころだ。
今回解禁となった日本版予告編では、「撮り続けて25年になる。最初から再生しよう」と30歳の主人公マックスがセルフカメラに語りかけるシーンから始まる。そこから13歳のとき初めてビデオカメラを手にした自分の姿へとつながっていく。
家族や一緒にふざけ合った友達の笑顔、仏サッカーW杯でのどんちゃん騒ぎ、そして初恋のエマから「私のこと好きなの?」と聞かれても素直になれず、失って初めて知る自分の現実・・・。そして新たに「映画」のラストシーンを準備することを決意するマックスの姿が。
アントニー・マルシアーノ監督は、時代の空気感を再現するために、90年代のビデオ画質に近づけるカメラテストを半年かけておこなったり、ラッシュフィルムのようなラフさを演出するため、あえて聞き取れないセリフを入れるなど、通常とは逆の整音作業にもこだわったという。
さらに、1990年代~2010年代には、世界を揺るがす大事件も起きたが、2001年米同時多発テロ事件や2015年パリ同時多発テロ事件などは編集でカットした。その理由について「人生の悲しい出来事を撮るためにビデオカメラを使うわけではない。マックスがカメラに夢中になったのは、ありふれた日常の中にある平凡な幸せと、いつも自分のそばにいてくれた大切な人たちを記録するためだったのだから」と監督は語る。
またこの日本版予告のナレーションを担当したのが、映画『ハリー・ポッター』シリーズの主人公・ハリー・ポッターや『スパイダーマン:スパイダーバース』の主人公マイルス・モラレスの声を担当するなど、映画、アニメなど幅広い作品で活躍中の人気声優・小野賢章。
主人公の気持ちを代弁するように、「13歳から撮り続けた“僕の25年間”そこにはいつも君たちがいた」「未来は変えられるから、とっておきのラストシーンを」と語りかけるナレーションにも注目だ。
PLAY 25年分のラストシーン
2020年11/6(金)新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、kino cinéma立川髙島屋S.C.館ほか全国順次公開
配給:シンカ/アニモプロデュース
©2018 CHAPTER 2 - MOONSHAKER II - MARS FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - CHEZ WAM - LES PRODUCTIONS DU CHAMP POIRIER/ PHOTOS THIBALUT GRABHERR