『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組んだ不朽の感動作『海の上のピアニスト』が2020年8月21日(金)より全国公開。黄金コンビによる驚愕の映画作りの秘密を東京エンニオ・モリコーネ研究所の江守功也氏に聞いた。
画像: 映画『海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版&イタリア完全版』予告編 www.youtube.com

映画『海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版&イタリア完全版』予告編

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画像: トルナトーレ×モリコーネ 黄金コンビの驚愕の映画作りとは?

遺書には「ペップッチョ(トルナトーレ)とは特別な思い出があった」

エンニオ・モリコーネとトルナトーレ監督は『ニュー・シネマ・パラダイス』(88)以降、全ての作品でタッグを組んできた。江守功也氏によると、映画の企画段階から音楽について入念な打ち合わせを行い、脚本よりも先に音楽は完成していたという。まるで師弟関係であるかのように、監督は映画の方向性までも作曲家から学ぶようになったのである。

『海の上のピアニスト』はそんな二人の到達点と呼べる大作で、モリコーネは「最も難しい作品の一つであった」と言っている。それは、 “この世に存在しない人間の奏でる、今まで聴いたことのない音楽”を作らねばならないからだった。

しかしモリコーネは自らまるで神に憑かれた天才ピアニストになり切り、名曲の数々を実際に作曲して演奏指揮したそうだ。言うまでもなく、ピアノ対決で演奏した超絶ピアノ曲は勿論彼の曲だ。モリコーネの死後に公開された“遺書”には、「ペップッチョ(トルナトーレ)とは特別な思い出があった」と、真っ先にトルナトーレの名が挙がっていたという。

まさに二人の共同作業によって作品は作り上げられ、そこで生み出された珠玉のメロディたちは映画のもう一人の主演をも生み出していた。

奇しくもエンニオ・モリコーネの訃報が舞い込んだこのタイミングで、4Kデジタル修復版、イタリア完全版となって20年ぶりに日本で上映することが決まったトルナトーレ監督とモリコーネの黄金コンビによる不朽の名作『海の上のピアニスト』。

大きなスクリーンでエンニオ・モリコーネの音楽を浴びながら観る貴重な機会となる。

海の上のピアニスト
2020年8/21(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
配給:シンカ
©1998 MEDUSA

※YEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺では下記の日程で公開
8/21(金)~4Kデジタル修復版 上映
9/4(金)~イタリア完全版 上映
※9/4(金)以降は「4Kデジタル修復版」と「イタリア完全版」との両作品を併映する可能性があります。詳細は各劇場のHPをご確認下さい。

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