ロンドンの大人気デリ「オットレンギ」全面協力
物語の舞台は「ノッティングヒルの恋人」でも有名なロンドン、ノッティングヒル。名店で修行を積んだパティシエのサラと親友のイザベラの2人は、長年の夢だった自分たちの店をオープンすることに。
ところが事故でサラが急死。夢を諦めきれないイザベラとサラの娘クラリッサは、絶縁していたサラの母ミミを巻き込んで、パティシエ不在のまま開店に向けて走り出す。そんな3人の前に現れたのは、ミシュラン二つ星のレストランで活躍するスターシェフのマシュー。
20年前、ガールフレンドだったサラから逃げた過去を持つ彼は、あることを償うためにパティシエに応募してきたのだ。それぞれの想いを抱えた4人は、果たしてサラの夢を叶えることができるのか――。
本作の監督、エリザ・シュローダーは自らの原案で初の長編監督を手掛けた俊英。お菓子作りが大好きで、ドイツ出身・ノッティングヒル在住の彼女は、「多様な文化を持つるつぼとしてのロンドンを映し出す映画を作りたい」という思いで製作にも名を連ねている。
そして主要キャストの世代も様々。亡くなった母・サラの夢を実現しようと奮闘するバレリーナの娘・クラリッサ役に『暮れ逢い』のシャノン・ターベット。親友・サラと店を立ち上げようとしていたイザベラ役に『チャーリーとチョコレート工場』『幸せのはじまりは』のシェリー・コン。
元有名ダンサーで娘のサラとは絶縁中だったクラリッサの祖母・ミミ役に、『輝ける人生』『マリーゴールド・ホテル』シリーズ、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズのセリア・イムリー。
そしてハンサムなパティシエとして彼女たちを支えるサラの元カレ・マシュー役で、『マッチポイント』『シャーロット・グレイ』のルパート・ぺンリー=ジョーンズが華を添える。
キャストに加え、映画を彩る重要な役割を担うのは、2002年のオープンから今や食通の間でその名を知らない人はいないと言われるロンドンの「オットレンギ」協力による色どりどりのスイーツ。
「オットレンギ」は、HPでレシピを公開していることもあり、その美味しさ、美しさ、新しさから世界中のレストラン業界、料理研究家の間でも多くのファンを持つ。
イスラエル出身の超人気シェフ、ヨタム・オットレンギ氏の作るこだわりメニューは、ヴェジタリアンやヴィーガン対応で、イギリス駐在員の奥様たちにも好評だそう。
監督は「その場にいるスタッフ・キャスト全員が、登場する美味しいお菓子を頂こうと、最後のテイクを心待ちにしていた」とユーモアたっぷりに語っている。
ノッティングヒルの洋菓子店
2020年12/4(Fri)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:アルバトロス・フィルム
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