2019年10月に小規模ながら日本国内でも字幕版が公開され、絶賛の声が多く寄せられた中国アニメーション『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』。このたび本作日本語吹替版がアニプレックス制作、チームジョイの共同配給となり2020年11月7日(土)より全国公開されることが決定した。 
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「もう感心を通り越し、嫉妬を覚えてしまう」と称賛の声が続々

『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』は中国の漫画家、アニメ監督のMTJJ及び寒木春華(HMCH)スタジオが制作したアニメ作品。

2011年3月17日からWEBアニメシリーズが動画サイトで公開された後人気が上昇し続け、中国アニメを代表する作品まで成長。その後劇場版が制作され、中国国内での興行収入は3.15億 人民元(約48億円)を記録し異例の大ヒットとなった。

人間たちの自然破壊により、多くの妖精たちが居場所を失っていた世界。森が開発され、居場所を失った黒猫の妖精シャオヘイ。そこに手を差し伸べたのは同じ妖精のフーシーだった。

フーシーはシャオヘイを仲間に加え、住処である人里から遠く離れた島へと案内する。その島に、人間でありながら最強の執行人ムゲンが現れる。フーシーたちの不穏な動きを察知し、捕えにきたのだ。戦いの中、シャオヘイはムゲンに捕まってしまう。なんとか逃れたフーシーたちはシャオヘイの奪還を誓い、かねてから計画していた「ある作戦」を始める。

一方、ムゲンはシャオヘイとともに、人と共存する妖精たちが暮らす会館を目指す。シャオヘイは、新たな居場所を見つけることができるのか。そして、人と妖精の未来は、果たして――

2019年10月には、小規模ながら日本国内でも字幕版が公開され、上映直後からアニメファンやアニメ関係者たちは、その想像以上のクオリティに圧倒され「今後、これを作った人達と競っていかないといけないのか」「痺れるほどかっこいい!もう感心を通り越し、嫉妬を覚えてしまう」と称賛の声が多く寄せられた。

このたびの日本語吹替版制作決定にあわせて、ティザービジュアル・特報・第1弾キャストが解禁。吹替版公開に際して、中国の制作スタジオによって描き下ろされたビジュアルは旅の途中で佇む、青年ムゲンと小さな子猫の妖精シャオヘイが描かれている。青空に沸き立つ真っ白な入道雲が、彼らの行き先を明示するような、美しくも懐かしさを感じさせるビジュアルになっている。

音響監督には『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』『スパイダーマン:スパイダーバース』の岩浪美和が担当、制作にあたり、アニプレックス中山信宏プロデューサーは「作品を観て、正直に『これは凄い』と思いました。中国で製作されていながら、どこの国にも通じる純粋に面白い物語だと思いましたし、画面にこめられたクリエイターの熱量には、アニメーション製作に係わる者として、ある意味、嫉妬をするほどでした。そしてそんな気持ちを超えて、この作品のファンになった者として、日本語版を作ることで、より多くの人にこの作品の面白さ、素晴らしさが伝えられるのではないかと思い、多数の方のご協力によって、吹替版ならではの新たな魅力の追加された『ロシャオヘイセンキ』を完成させることができました」とコメントし本作に対する熱量の高さを感じさせる。

そして、個性豊かなキャラクターたちに命を吹き込むのは。人間に住む場所を追われた黒猫の妖精シャオヘイを花澤香菜、そこに手を差し伸べる植物を自在に操る妖精:フーシーを櫻井孝宏、人間でありながら最強の執行人であるムゲンを宮野真守という豪華キャストたち。彼らキャストやスタッフからのコメントも到着している。

キャスト・スタッフコメント

◆花澤香菜(シャオヘイ役)コメント

シャオヘイはネコと子供の可愛さを持ち合わせたキャラクターです。だから、両方の要素を取り入れて、可愛く! 純粋に! という点を意識して演じました。
物語の最初でシャオへイは、それまで住んでいた場所を追われてしまいます。それが彼の成長の始まりです。自分にとって味方とは? 敵とは? ということを自分なりに判断して生きようとします。しかも価値観がひっくり返えるような体験もします。
でもそういう状況を通じて、シャオヘイは迷いながらも、逞しくなっていきます。
だからこそシャオヘイが強い意志を持って戦うシーンはとても印象的です。戦闘シーンのダイナミックさは、この作品の魅力ですが、いつもはかわいらしいシャオヘイが勇ましく戦う時の表情や演出は必見です。息苦しい生活が続く中ですが、劇場で大冒険ができる素敵な機会だと思います。お楽しみに!!!

◆宮野真守(ムゲン役)コメント
この作品の繊細な表現、大胆なアクション、丁寧なアニメーションの演出にまず引き込まれました。
作中では、自然の中に暮らす妖精と人間は複雑な関係にあります。どちらにもよいところと悪いところがあり、そこに対立が生まれてしまう。では、対立しないようにするにはどうすればいいか。とても普遍的なテーマを扱っている作品でもあります。
ムゲンは、人間でありながら妖精の世界に関わる人物です。人間と妖精の間に立とうとする、彼の「立場」を意識して演じました。「立場」を通じて彼の信念が見えてくるところに魅力があります。そして、映画ではムゲンだけでなく、いろいろなキャラクターがシャオヘイと出会います。そして何にも染まっていないシャオヘイと出会うことで、それぞれが持っているものが見えてきます。
豪華なキャストが参加する作品の中に加わることができてとてもうれしいです。是非、劇場でぜひ楽しんでください。

◆櫻井孝宏(フーシー役)コメント
フーシーはとても共感できるキャラクターでした。彼の行動は正しいとはいえないのかもしれません。でも、彼の中には“大義”と呼べるものがありますし、「きれいごとだけでは世の中は変えられない」という方向に心が傾いていく心情もよくわかります。彼はただ、その先にある光に一生懸命手を伸ばしただけなんです。だから悪役っぽい表現にならないよう意識しました。ムゲンと戦う時は、正面から勝ちにいきました。シャオヘイがムゲンとフーシーという、光と影のような二人に出会ったことに意味があるのだと思います。
この作品は、アクションが巧みにストーリーの中に織り込まれています。シンプルだけれど本質的なメッセージ性が込められたこの作品を、今、楽しむことができるというのはなかなか得難い体験だと思います。自分自身。この作品と出会って自分の原点を再確認することができました。映画館の大きなスクリーンで見ていただければと思います。

◆プロデューサー アニプレックス中山信宏 コメント全文
この作品を初めて知ったのは、Twitter上のとあるクリエイターの方の投稿からでした 。そこからTwitter上でこの作品に対する熱量のある数多くの投稿を見ることが多くなったある日、社内のある人間から「すごい作品があるんです、是非見てください」と言われ、そこで自分でも作品を観て、正直に、「これは凄い作品だ」と思いました。中国で製作されていながら、どこの国にも通じる純粋に面白い物語だと思いましたし、画面にこめられたクリエイターの熱量には、アニメーション製作に関わる者として、ある意味、嫉妬をするほどでした。そしてそんな気持ちを超えて、この作品のファンになった者として、日本語版を作ることで、より多くの人にこの作品の面白さ、素晴らしさが伝えられるのではないかと思い、今回の企画を進めました。
花澤さんをはじめとした実力派声優の演技、また岩浪音響監督のディレクションなど、多数の方のご協力によって、吹替版ならではの新たな魅力の追加された『ロシャオヘイセンキ』を完成させることができました。是非劇場でご覧いただけますと幸いです。

ちなみに今この吹替版制作のアシスタントを務めているのは、社内で私にこの作品を薦めてくれた者です。権利許諾など、彼が率先して動いてくれたおかげで、この吹替版を制作することができました。これもまた『ロシャオヘイセンキ』という作品が持つ魅力に魅了された者の熱量によってなしえたものだと思います。

羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来
2020年11月7日(土)全国ロードショー
配給:アニプレックス、チームジョイ
©Beijing HMCH Anime Co.,Ltd

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