本日9月1日はホグワーツ魔法魔術学校の新学期が始まる日として、「ハリー・ポッター」ファンの間では知られているメモリアルな一日。それを記念して、ハリポタOBキャストたちの活躍を堪能できるこの秋の新作を一挙に紹介!

魔法界の選ばれし者ハリー・ポッターが今度は政治脱獄犯に!?

8月31日に惜しまれながらも閉園となった練馬区の遊園地「としまえん」。その跡地には映画ハリー・ポッターの世界観を反映したテーマパーク「スタジオツアー東京」が2023年前半にオープンすると報じられ、ロンドンに次いで2ヶ所目の開設となり、大きな話題となった。

また6月に公開された『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』では、『ハリー・ポッター』のハーマイオニー・グレンジャー役でお馴染み、エマ・ワトソンが4姉妹の長女メグを演じ、また『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』に出演、イケメンでハリーの恋敵であるセドリック・ディゴリーを演じたロバート・パティンソンが、『ザ・バットマン(原題)』のバッドマン役に抜擢されるなど、改めてハリポタキャストに注目が集まっている。

そんな世界中で愛される「ハリー・ポッター」のキャストたちは今もそれぞれに華々しく活躍中。奇しくもこの秋は、ハリポタで重要なキャラクターを演じていたキャストたちがスクリーンに勢ぞろいしている。

『キーパー ある兵士の奇跡』(10/23公開)ハリー・メリング

画像: 『キーパー ある兵士の奇跡』のハリー・メリング

『キーパー ある兵士の奇跡』のハリー・メリング

一人目は『ハリー・ポッター』シリーズで、主人公ハリーの養子先のダーズリー家の長男で、彼を執拗にいじめるぽっちゃりボディが印象的なダドリーを演じたハリー・メリング。

彼の新作は、2019年にドイツのバイエルン映画祭で最優秀作品賞に輝き、世界各国の映画祭で数々の観客賞を贈られた『キーパー ある兵士の奇跡』。第二次世界大戦で捕虜としてイギリスの収容所に送り込まれたナチス兵士のバート・トラウトマンが、終戦後にイギリスとドイツを結ぶ平和の架け橋となり、やがて国民的ヒーローとして敬愛されたという驚くべき実話から生まれた物語だ。

本作でハリーが演じるのは、イギリスの収容所で、ナチス兵やトラウトマンにきつくあたるスマイス軍曹。いじめっ子ダドリーとはまた違った、冷徹な態度でトラウトマンたちを精神的に追い詰める姿は必見だ。

ハリポタ後もバイプレイヤーとして活躍が続くハリー。その出演作には、ブラッド・ピット率いるPLAN Bプロデュース、トム・ホランド、ロバート・パティンソンら豪華キャストと共演の『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(16)や、コーエン兄弟監督・脚本のNetflix「バスターのバラード」(18)、ベネディクト・カンバーバッチ主演の『エジソンズ・ゲーム』(17)、そして現在Netflixで配信中、シャーリーズ・セロンが主演「オールド・ガード」と、巨匠や豪華俳優とコラボが続いている。

キーパー ある兵士の奇跡
2020年10月23日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
配給:松竹
ⓒ2018 Lieblingsfilm & Zephyr Films Trautmann

『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』(9/18公開)ダニエル・ラドクリフ

画像: 『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』のダニエル・ラドクリフ

『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』のダニエル・ラドクリフ

続いて二人目は、シリーズの主人公、ハリー・ポッター役で一躍世界中にその名を知らしめたダニエル・ラドクリフ。

31歳となった彼の新作は、アパルトヘイト政策下の南アフリカで育ったティム・ジェンキンの自伝『脱獄』(同時代社刊)を基に製作された実話映画『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』。

本作でダニエルは、白人でありながら反アパルトヘイト組織「アフリカ民族会議」の隠密作戦をおこなった罪で投獄された南アフリカ人のティム・ジェンキン役を演じる。実在の政治脱獄犯という難しいキャラクターに挑み、さらなる新境地を開いている。

ハリポタ後のダニエルは、『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(12)、デイン・デハーンと共演『キル・ユア・ダーリン』(13)、ジェームズ・マガヴォイと共演『ヴィクター・フランケンシュタイン』(14)、ジェシー・アイゼンバーグら豪華キャストと共演を果たした『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(15)などジャンルを問わず様々な作品で活躍。

そのほか『ホーンズ 容疑者と告白の角』(13)のツノを生やした青年、『スイス・アーミー・マン』(16)の死体役、『アンダーカバー』(16)でのスキンヘッド姿でネオナチ組織に潜入した実在のFBI捜査官を演じるなど、その幅広く多彩な演技力は注目を集め、映画ファンを驚かせている。

ちなみに『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』には『ハリー・ポッターと賢者の石』でクィレル先生を演じたイアン・ハートも出演。二人の共演シーンはファン必見だ。

画像: 『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』のイアン・ハート(左)

『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』のイアン・ハート(左)

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵
2020年9月18日(金)、シネマート新宿、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国順次ロードショー
配給:アット エンタテインメント
© 2019 ESCAPE FP HOLDINGS PTY LTD, ESCAPE FROM PRETORIA LIMITED AND MEP
CAPITAL, LP

『オフィシャル・シークレット』(公開中)レイフ・ファインズ

画像: 『オフィシャル・シークレット』のレイフ・ファインズ

『オフィシャル・シークレット』のレイフ・ファインズ

最後は「名前を言ってはいけないあの人」こと、最恐の闇の魔法使い、ヴォルデモート卿を『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)以降、最終章まで演じたレイフ・ファインズ。

現在公開中の彼の新作は、イラク戦争を止めようとしたある女性の衝撃の実話『オフィシャル・シークレット』。レイフはイラクを攻撃するための違法な工作活動をリークしたキャサリンを救うべく、政府を相手に戦争の不法性を問う人権派弁護士のベン・エマーソンを演じている。

これまで、BAFTA賞最優秀助演男優賞した『シンドラーのリスト』(93)、アカデミー賞主演男優賞ノミネート『イングリッシュ・ペイシェント』(96)をはじめ、BAFTA賞ノミネート『ことの終わり』(99)と『ナイロビの蜂』(05)、『愛を読むひと』(08)、『ハート・ロッカー』(08)、『007 スカイフォール』(12)、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞ノミネート『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)、『007 スペクター』(15)などの数々の名作に出演し、多くのノミネートや受賞を果たしているレイフ。

さらには俳優だけでなく、監督としても活躍。主演もつとめた『英雄の証明』(11)、自身もプーシキン役でも出演した『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』(18)などで高い評価を得ている。

ちなみに『オフィシャル・シークレット』にももう一人ハリポタキャストが出演。ホグワーツ魔法魔術学校に通うルーナ・ラブグッドの父ゼノフィリウス・ラブグッドを演じたリス・エヴァンスだ。『オフィシャル・シークレット』ではヒロインのリークを基にあらゆるツテを使いネタの裏を取るやり手記者役を気迫たっぷりに演じている。

画像: 『オフィシャル・シークレット』のリス・エヴァンス

『オフィシャル・シークレット』のリス・エヴァンス

オフィシャル・シークレット
2020年8月28日(金)、TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
©2018 OFFICIAL SECRETS HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
Photo by: Nick Wall © Official Secrets Holdings, LLC

シリーズ一作目「ハリー・ポッターと賢者の石」の公開から約20年、それぞれに実力派・個性派俳優として進化した姿を見せてくれるハリポタOBキャストたち。この秋は改めて彼らの名演に酔ってみてはいかがだろうか?

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