初開催！DCファンドーム杉山すぴ豊レポート＆東京コミコン2020情報

DCの映画のマルチバースがどんどん広がっていく！
杉山すぴ豊さんが完全レポート

『ブラック・アダム』

『ブラック・アダム』
監督：ジャウム・コレット・セラ
出演：ドウェイン・ジョンソン、ノア・センティネオ

ドウェイン・ジョンソンがDCの誇るアンチ・ヒーロー（基本的にはシャザム！のライバル）を演じる話題作。ドウェイン・ジョンソンが気合のストレート・トークですべてを語るという構成。コンセプト・アートをアニメのように動かしたプレゼン動画もみせてくれました。

そして本作では“JSA：ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ”というヒーロー・チームとブラック・アダムが戦うこともわかりました！　そのJSAのメンバーであるヒーロー“アトム・スマッシャー”を演じるノアー・センティネオもビデオで参加です。

僕は正直ブラック・アダムだけで面白い映画になる？とちょっと疑問だったのですがJSAが出てくるということで相当すごいヒーロー・アクションになりそうです。なおこのセッションの前フリを「DCファンドーム」の日本代表ホストをLiLiCoさんがつとめました。

『アクアマン2』

『アクアマン2』
監督：ジェームズ・ワン
出演：ジェイソン・モモア、パトリック・ウィルソン

監督のジェームズ・ワンと『アクアマン』で主人公のライバル、オーシャンマスターを演じたパトリック・ウィルソンが登壇。ジェイソン・モモアは参加せずだったのですが、なんと『アクアマン2』でオーシャンマスターが再登場することが発表されました！　このキャラのファンも多いのでこれは嬉しい！

『シャザム!2』

『シャザム！2』
監督：デヴィッド・F・サンドバーグ
出演：ザッカリー・リーヴァイ、アダム・ブロディー

これもまだ撮影前なので特に目新しい発表はないのですがシャザム！役のザッカリー・リーヴァイと監督、そして子役たちが（みな成長してる）ZOOMでノリノリで語る楽しい回。シャザムとZOOMをかけて“SHAZOOM”というコーナーになっています。最大の発表は『シャザム！』で一番年下のダーラを演じたフェース・ハーマンちゃんがさりげなくポスターをみせて、この続編のタイトルが『シャザム！：フューリー・オブ・ゴッズ』と教えてくれたことです。

『ザ・バットマン』

『ザ・バットマン』
監督：マット・リーヴズ
出演：ロバート・パティンソン、ポール・ダノ

締めはやっぱりこの作品！　この作品のキーカラーは赤と黒のようで、赤をベースにした仮想空間でのプレゼン。ロバート・パティンソンのメッセージから始まり、監督のマット・リーヴズが熱く語ります。

僕がいくつか気になったポイントは、バットマンのオリジンを描くのではなく、バットマンが“かけだし”のころを描く自分としては『チャイナタウン』『フレンチ・コネクション』『タクシードライバー』のような70年代の映画に影響を受けた。そして世界初のティザー予告編公開です！

僕の印象はヒーロー映画と言うより『セブン』の刑事がもしバットマンだったら、みたいな印象で今までにないすごいバットマン映画になりそうです。コリン・ファレルがすごいメイクでペンギンになっています。今までよりもスリムなバットマンの姿、ロバート・パティンソンの物悲しさも新たなブルース・ウェイン像をみせてくれそうです。

いかがだったでしょう。ここにあげた予告編・動画はYouTubeに公式にあがっているので見ることができます。この先DC映画は“マルチバース”という概念を積極的にとりいれていくそうで、これはパラレルワールドが無数に存在する、というもの。

マイケル・キートン、ベン・アフレック、ロバート・パティンソンのバットマンはそれぞれ別次元のお話ということでどれも「あり」。だから色々な解釈のDC映画が作れるわけです。今回の「DCファンドーム」はまさにDC映画のマルチバースがどんどん広がっていく可能性を感じさせてくれました！

こちらも忘れてはいけません！東京コミコン2020開催決定！

DCファンドームも盛り上がりましたが、日本が誇る東京コミコンも、今年はウェブでの開催が発表されました。今回はどんな内容になるのでしょうか？

今年はオンライン＋幕張メッセ無観客中継にて開催へ

今年の東京コミコン2020は、オンライン会場として『Tokyo ComicCon World』 （URL: https://www.tccworld.jp） を用意し、その中で例年行なわれている【ステージプログラム】【セレブエリア】【コスプレエリア】【アーティストアレイ】【展示エリア】のほか、【ECエリア】を無料で入場可能な"無料コンテンツゾーン（仮称）"として設置予定。

また500円を支払うと開催期間中に入場することができる"有料コンテンツゾーン（仮称）"や、さらにバリューのあるコンテンツを楽しむことができる"プレミアム有料コンテンツ（仮称）"を準備する予定という。

また東京コミコンの特色を出すため、開催2日目の12月5日（土）12時からは幕張メッセに例年通りステージを設置。そこで行なわれる各種プログラムの中継も実施。なお幕張メッセにはステージの他にも、毎年人気となる実際に映画で使用されたプロップ展示なども行なうという。

今後も新たな情報が次々入ってくる予定だそう。SCREEN本誌次号でもさらに詳しい情報をお伝えしていくのでお楽しみに。

東京コミコン2020
会期：2020年12月4日（金）12:00～ 12月6日（日）18:00
（幕張メッセからの中継は5日（土）12時から閉幕まで）
詳細は下記オフィシャルサイトをチェック

東京コミコン2020

2020年12月4日（金）～12月6日（日）までの3日間、幕張メッセ（千葉市美浜区）にて開催。最新技術を使った様々なゲームや体験、コミックや映画の最新情報、 アメリカや世界の製品やレア物グッズ展示、ハリウッドスターとの撮影会・サイン会など

tokyocomiccon.jp

photos by Getty Images