美しく情熱的なダンサーのヒロインがあらゆる観客を欺いて仕掛ける“愛の罠”、その先に待つ衝撃の真実を描く『エマ、愛の罠』が今週末10月2日(金)より公開。このたび監督を務めたチリの名匠パブロ・ララインと主演のマリア―ナ・ディ・ジローラモのインタビューが到着した。
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映画『エマ、愛の罠』予告

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「話し始めて10分後にはこの映画の主演をオファーしていた」

本作は、第73回ヴェネチア国際映画祭、第89回アカデミー賞、第74回ゴールデン・グローブ賞などで賞レースを競った『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のパブロ・ラライン監督最新作。2019年のヴェネチア国際映画祭コンペティション部門やトロント国際映画祭2019に正式出品され、「とても奇妙でとても美しく、この時代に最も大切なことを語っている」「常に観客の一歩先を行くスリリングさ!」などと絶賛された。

ハリウッド映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』で絶賛を博し、 米アカデミー賞に輝く『ナチュラルウーマン』の製作を務めた、チリ出身のパブロ・ラライン。ダイアナ元妃を描く『Spencer』の制作を発表でまたもや注目を集めるラライン監督が、これまでの既成概念&固定観念をぶち壊し、美しく、激しく、妖しくも自分の意思をしっかりと持つ、新時代のヒロイン・エマを生み出した。魂の解放を象徴するエモーショナルなレゲトンダンス、 挑発的な映像美、大胆にして綿密な美しきエマが、あらゆる観客を欺いて仕掛ける“愛の罠”について語ってくれた。

画像: 「話し始めて10分後にはこの映画の主演をオファーしていた」

Q. 主演女優のマリア―ナ・ディ・ジローラモは、どのようにして見つけたのですか。

パブロ・ラライン(以下監督):マリアーナの写真を新聞で見て興味がわき、本人に連絡を取ってカフェで会いました。話し始めて10分後には、この映画の主演をオファーしていましたね。彼女からは強い謎や神秘性を感じました。知的、肉体的、感覚的に多層的な深みを持っているので、さまざまな角度から見たり理解したりできると思いました。マリアーナが演じたことで、エマのキャラクターに強い力が与えられたと思います。彼女が原動力になって、この作品が持つポップパンク・カルチャー的な興奮を観客に伝え、驚くほど魅惑的で挑戦的な未知の世界へと導くからです。

Q.撮影のオファーがあった時のことを聞かせてください

マリア―ナ・ディ・ジローラモ(以下マリア―ナ):『Perdona Nuestros Pecados』の撮影中、パブロが連絡をくれて、彼が考えていたこの『エマ、愛の罠』のプロジェクトについて話してくれました。パブロの作品はすべて観ましたし、尊敬しています。彼は素晴らしい監督です。「他のプロジェクト次第で状況が変わるので確かなことは分からないが、この映画には君が必要だ」と言ってくれて、私は「はい!」と即座に応えました。パブロが彼女は自由な女性だと言っていたことと、髪を切らなければならないと言っていたことを除けば、私は役についてあまり知らなかったです。役の話をした時には、パブロは他のプロジェクトにもいくつか関わっていたので、この映画が実現することは保証されていませんでした。それから1ヶ月半後に彼から電話があり、「そうだ、映画は進行中だから君が主人公になるんだ」と言われました。まずはダンスの練習から始めました。約束を守って髪を切りました。パブロと一緒に仕事ができるなんて夢のようでした。まるでおとぎ話のように。だから私はすぐにトレーニングとダンスから始めました。エマが踊るからね!

Q.お二人は撮影中どのようにして一緒に仕事をしたのですか?

監督:アウトラインと構成はありましたが、撮影中に台詞のほとんどを書きました。私は脚本をマリア―ナに渡してなかったので、彼女はシーンの詳細を知ることができませんでした。彼女は映画の構成については知っていましたが、それだけです。前日の夜に詳細を渡したんだ。キャスト達を、自分たちがどこに向かっているのかわからないような不確かな状況に置いたのです。そうすることで、本当に特殊なタイプの作品ができあがりました。

マリア―ナ:同じ理由で、私たちの仕事のやり方は対話に基づいていました。パブロは私たちのアイデアや提案に対してオープンで、その場で変更する準備ができていました。

Q.そうやって信頼関係を築いていかれたのですね。

マリア―ナ:誓いのような感じだったのかも。監督は私にこんなにもすばらしいチャンスを与えてくれたし、一緒に仕事をするのは初めてだったから、私がどうやってパフォーマンスをするのか知らなかった。でも、彼が私の中に何かを見ていたことには気づいていました。 彼は非常に優れた直感を持っていると思いますし、非常に明確で、別の人が演じるエマではなく、私が演じるエマしかイメージしていないと言っていました。彼とは、ダンス、音楽、チリという国のことなどについて話しました。彼は私が今まで知らなかったことを教えてくれました。彼は、自分が映画の経験がない初心者と仕事をしていることを理解してくれていたので、すべてが有機的に発展していったと思います。

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