トロント国際映画祭をはじめ各国の映画祭で話題を呼び、“中国の今日と未来を語っている”と高い評価を受けた「THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~」が2020年11/20(金)公開。大陸部の深圳(シンセン)と香港を越境通学する女子高生の姿を通して、引き裂かれた二つの文化に生きる人々のリアルを描き、“今見るべき作品”に仕上がっています。(文・斉藤博昭/デジタル編集・スクリーン編集部)

監督の入念な取材から生まれた現実を反映したストーリー

自宅は深圳で、香港の身分証をもつペイのような若者が、軽い気持ちで犯罪の片棒をかつぐ。これは今作のバイ・シュエ監督が、さまざまな方面に念入りな取材を重ねて思い浮かんだアイデア。もちろん一般市民も自由に香港と深圳を行き来できるのだけれど、映画の中で描かれるように荷物検査などはけっこう厳しい。学生のペイはわりとラクに通過できたりして、こうした大陸側と香港の関係は、日本人のわれわれには興味深い光景に映るはず。

画像: 大陸と香港の今を反映した描写は日本人のわれわれには興味深い光景に映る

大陸と香港の今を反映した描写は日本人のわれわれには興味深い光景に映る

ペイと年上のハオに生まれる繊細な愛の感覚も含め、みずみずしくも、ちょっぴり危うい青春ストーリーの枠組みで、世界の現実をビビッドに伝える。さまざまなアングルをもつ今作は、観る人それぞれで印象も変わるだろう。いずれにしても心に強く引っかかる作品なのは間違いない。

登場人物相関図

画像: 登場人物相関図

「THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~」チェックポイント

CHECK1
主演ホアン・ヤオのピュアな魅力

画像1: アジアの新たな才能が贈る「THE CROSSING」は中国と香港の今をリアルに描く必見作

ペイを演じたのは、中央戯劇学院で演技を学び、今作を大学卒業の直後に撮ったというホアン・ヤオ。透明感のある美しさと、けなげで純粋な表情で魅了する。まだ日本では有名ではないが、今作でファンを増やしそうな予感!

CHECK2
日本へのあこがれは香港の若者の常識?

画像2: アジアの新たな才能が贈る「THE CROSSING」は中国と香港の今をリアルに描く必見作

北海道のガイドブックを読んで旅行の計画を立てるペイとジョー。「温泉」、「日本酒」(16歳なのに!)、「雪」など彼らの日本へのあこがれは、香港の若者に共通なのがよくわかる。ペイによると「冷たい」感覚を生で味わいたいからだとか。

CHECK3
香港のリアルな高校生活&意外な名所

画像3: アジアの新たな才能が贈る「THE CROSSING」は中国と香港の今をリアルに描く必見作

驚くような"教材"を使った授業などペイやジョーが通う高校の風景は、日本とは違って新鮮。また香港を見渡すシーンが有名なビクトリアピークではなく、飛鵝山というローカルな人気スポットだったり、穴場発見の楽しみも。

THE CROSSING~香港と大陸をまたぐ少女~
2020年11/20(金)公開
原題:過春天(The Crossing)
監督:バイ・シュエ
出演:ホアン・ヤオ、スン・ヤン、カルメン・タン、ニー・ホンジエ
配給:チームジョイ
©Wanda Media Co., Ltd

STORY
中国の深圳から香港の高校に通っている16歳の女子高生ペイ(ホアン・ヤオ)。母親と二人暮らしで孤独な心を抱えるペイは、親友ジョー(カルメン・タン)とともに北海道旅行に行くことを夢見ている。そんな彼女の日常は、スマートフォンの密輸グループの犯行に巻き込まれたことで一変する。越境通学している立場を生かして大金を稼げると知ったペイは、ジョーの彼氏ハオ(スン・ヤン)にお願いして密輸団の仲間に入り、危険な裏の仕事に手を染めていく。

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