韓国のミニシアターで異例の動員2万人越えのスマッシュヒット
本作は、長らくホン・サンス監督のプロデューサーとして活動してきたキム・チョヒが、自身の体験を投影して監督した半自伝的作品。プロデューサーとしてずっと下支えてきた映画監督が急死したことで失職し、気が付けば家も男も子供も、青春さえも棒に振ってきたアラフォー女子の主人公チャンシルに、ある日思わぬ恋の予感が訪れるというオフビートなラブ・コメディだ。
第24回釜山国際映画祭にて韓国映画監督組合賞・CGVアートハウス賞・KBS独立映画賞の3冠を達成し、また主演のカン・マルグムも韓国のゴーロデングローブ賞 と呼ばれる「百想芸術大賞」で映画部門女性新人演技賞を受賞と高評価を獲得、現在もなお韓国国内の新人女優賞を独占・独走中。
また、日本でもNetflixで配信され話題となった韓国ドラマ『愛の不時着』で「耳野郎」と呼ばれる盗聴係を演じたキム・ヨンミンが、某香港大スターだと言い張る男の役で出演していることでも注目されている。
本国ではコロナ禍の中でも多くの観客の共感を得て異例の動員2万人越えのスマッシュヒットを記録し、今月にはスクリーンでの上映を望む根強いファンの要望を受けて再公開が決まったばかり。
劇場公開に先行して今年上映された大阪アジアン映画祭、あいち国際女性映画祭では、チケットが早々に完売するなど、日本国内でも敏感な韓国通や映画ファンから大きな話題を集めている。
このたび解禁された予告編は、突如として家も仕事も失ってしまった映画プロデューサーのアラフォー女子・チャンシルさんの悪戦苦闘を映し出すところからスタート。
何もかも失ったまさに「人生どん詰まり」の日々を送るチャンシルさんのもとに、突如恋の予感が訪れるまでが、テンポよくコミカルに綴られる。いままで唯一の「福」だと思っていた仕事を突如失い、アラフォーにして人生最大の危機を迎えたチャンシルさんは、果たして新しい「福」を見つけ出せるのか?
終盤のキム・ヨンミン演じる男の「もっと自分を信じて」という言葉が胸を打つ。思わず笑みがこぼれ、心に染み入る優しい感動を予感させる予告編に仕上がっている。
同時に、飛び跳ねる様に歩く笑顔のチャンシルさんと、心弾む色使いが印象的な多幸感溢れる雰囲気のポスターも解禁となった。
チャンシルさんには福が多いね
2021年1月8日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷・ヒューマントラストシネマ有楽町 他にて公開
配給:リアリーライクフィルムズ + キノ・キネマ
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