クリスマスの東京を突如襲った“連続爆破テロ”に翻弄される国家と人々の姿を克明に紡いだ秦建日子の小説「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」を『SP』シリーズの波多野貴文監督が映画化!
本作で重要な役柄を演じた佐藤浩市×石田ゆり子×西島秀俊の豪華インタビューをお届けする。

佐藤浩市×石田ゆり子×西島秀俊がオススメする映画&海外ドラマ

ーーここからはSCREEN ONLINE読者に向けて皆さんの好きな映画のお話を伺いたいのですが、オススメの作品をご紹介頂けますか。

佐藤「僕はアメリカン・ニューシネマの世代なのですが、アメリカン・ニューシネマと言われているもののほとんどが駄作だと思っているんです。だけど、その中でもポール・ニューマン主演の『暴力脱獄』という映画は凄く好きでしたね。フロリダの刑務所が舞台で、ポール・ニューマン演じる囚人が何度も脱獄を試みるという物語です。ラストはとても切ないのですが、そこも含めて好きな映画です。あとデヴィッド・リンチ監督の作品も好きなのですが、中でも『ロスト・ハイウェイ』は凄く面白いのでオススメです」

西島「僕がいま一番ハマっているのは「コブラ会」というドラマです。『ベスト・キッド』シリーズの30年後を描いた作品で、映画では主人公のライバルだったジョニー・ローレンスに焦点を当てた内容になっています。もちろん映画の主人公だったダニエル・ラルーソも出てきますし、ラルフ・マッチオやウィリアム・ザブカなど当時の役者が同じ役を演じているのでそこも含めてアツいなと。くだらない展開もありますけど(笑)、不思議と面白くて観始めたら止められないのでオススメです」

佐藤「ミヤギ役のノリユキ・パット・モリタさんは亡くなられてるよね?」

西島「そうなんです。なので回想シーンで出てくるんですけど、本当によくできたドラマで面白いですよ」

石田「西島さんのお話を聞いていたら「コブラ会」に興味が沸いてきました(笑)」

西島「よかったら観てみてください! ところでゆり子さんのオススメ映画はなんですか?」

石田「私は割とドキュメンタリーベースな話が好きで、最近は配信系で観た『LION/ライオン ~25年目のただいま~』という映画が凄く良かったです。インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogleEarthで故郷を探し出したという実話を元にした映画なのですが、ガース・デイビス監督が初めて撮った長編作と知って驚きました。映像も美しいのでとてもオススメです」

西島「お2人ともちゃんとした映画を紹介していますよね…やっぱり「コブラ会」じゃない作品にしようかな…(苦笑)」

ーー他の作品に変更されますか?

西島「いや、大丈夫です! 「コブラ会」、自信を持ってオススメします(笑)」

ーー(笑)。最後に皆さんの映画館での思い出の体験を教えて頂けますか。

佐藤「シネマスコープサイズ以前は、70mmフィルムの大作映画が上映されていたのですが、ようは35 mmに比べて多く余白がとれるということなんですけど、70mmフィルムの『ポセイドン・アドベンチャー』や『ベン・ハー』といった大作が当時は上映されていたのを覚えています。僕の映画館の思い出と言えばそれですね」

画像8: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

西島「僕はIMAXのある映画館へなんの予備知識も入れずに『ジョーカー』を観に行ったのですが、思っていた内容とかなり違って驚きました。あまりにも予想外の出来事が劇中で起こったので2度ほどポップコーンを床にこぼしたのも良い思い出です(笑)。ジョーカーは原作がアメコミなので、そういうのをイメージしていたのですが、もの凄く社会派な映画でした。終盤で流れるCreamの『White Room』がカッコ良かったですし、つくづく映画館で観て良かったなと思える作品でした」

画像9: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

石田「私は『ジョーカー』は家で鑑賞したのですが、西島さんのお話を聞いているうちに映画館で観れば良かったなといま少し後悔しました(笑)。どちらかというと劇場ではフランス映画やフランス語言語の映画を観ることが多いのですが、中でもグザヴィエ・ドラン監督の作品が凄く好きです。彼の作品は母親と息子の複雑な関係性を描いたものがほとんどですが、監督デビュー作『マイ・マザー』はとてもオススメなので是非観て頂きたいです」

画像10: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

画像11: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

(クレジット)
佐藤浩市
スタイリスト/喜多尾祥之
ヘアメイク/及川久美(六本木美容室)
衣装協力/スーツ¥220000(エンポリオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン☎︎03-6274-7070)、帽子¥22900(カシラ/カシラ☎︎03-5775-3433)
石田ゆり子
スタイリスト/岡部美穂
ヘアメイク/岡野瑞恵
西島秀俊
スタイリスト/TAKAFUMI KAWASAKI (MILD)
ヘアメイク/亀田 雅

(インタビュアー・文/奥村百恵)

<STORY>
12月24日、東京。恵比寿に爆弾を仕掛けたとテレビ局に電話が入る。半信半疑で中継に向かったテレビ局契約社員の来栖公太(井之脇海)は、買い物に来ていた主婦・山口アイコ(石田ゆり子)と共に犯人の罠にはまり、実行犯へと仕立て上げられてしまう。その様子を朝比奈仁(佐藤浩市)は静かに眺めていた・・・。更に次の標的は渋谷・ハチ公前付近であるという犯行予告が動画サイトにアップされ、「テレビ生放送での首相との対談」という要求が受け入れられない場合は18時に爆弾が爆発するという。そんななか、刑事の世田志乃夫(西島秀俊)と泉大輝(勝地涼)は事件の犯人を追うが、騒ぎを聞きつけた野次馬たちが続々と渋谷のスクランブル交差点に集まってくるのだった。タイムリミットまであとわずか。犯人はいったい誰なのか? そしてその目的は?

『サイレント・トーキョー』
12月4日(金)より全国ロードショー
監督: 波多野貴文
脚本: 山浦雅大
原作: 秦建日子「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」(河出文庫刊)
出演: 佐藤浩市 石田ゆり子 西島秀俊 
   中村倫也 広瀬アリス 井之脇海 勝地涼 ほか
エンディングソング:Awich (ユニバーサル ミュージック)
配給: 東映 
©2020 Silent Tokyo Film Partners

画像: 映画『サイレント・トーキョー』予告 2020年12月4日(金)公開 youtu.be

映画『サイレント・トーキョー』予告 2020年12月4日(金)公開

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