東京国際映画祭で唯一の二度のグランプリを誇る巨匠ニル・ベルグマン監督待望の最新作で、父と息子の実話に基づく絆を描く感動作『Here We Are(英題)』が邦題『旅立つ息子へ』として2021年3月26日(金)に全国順次公開されることが決定した。
画像1: 『ギルバート・グレイプ』を彷彿させると絶賛! 巨匠ニル・ベルグマン監督最新作が公開
画像2: 『ギルバート・グレイプ』を彷彿させると絶賛! 巨匠ニル・ベルグマン監督最新作が公開

「国境を超えてどの国の親でも共感できる作品」

最愛のわが子の巣立ちという、親であれば誰にも訪れる別れのとき。息子に全人生を捧げた父が辿り着いた答えとは……? 本作は、父と息子の実話に基づく絆を描き、世界中が爽やかな感動に包まれた親子愛の物語だ。

世界でいちばん愛する息子のために、キャリアも妻も捨てて、子育てに人生を捧げてきた元グラフィックデザイナーの父。金はなくても愛がある!と田舎に引っ込み、2人だけの世界を楽しんできた。ところがある日、彼らに突然の試練が訪れて…。

自閉症スペクトラムを抱える息子を全力で守る父と、父の愛を受けとめて心優しい青年に成長した二十歳の息子。このふたりの結末に、「国境を超えてどの国の親でも共感できる作品」「本当に“染みる”という体験」と深い余韻を残し、早くも絶賛の声があがっている。

メガホンを取ったのは、イスラエルを代表する巨匠ニル・ベルグマン。母国イスラエルを舞台に、繊細に揺れ動く家族の姿を描き続けてきた。

父親を失った家族の再生を描いた『ブロークン・ウィング』(02)で長編デビューし、第 15 回東京国際映画祭でグランプリを受賞。続く 2 作目の『僕の心の奥の文法』(10)では、大人になることを拒んだ少年の姿を通し、戦争が迫るイスラエル国家や大人への抵抗をユーモアを交えて描き、同映画祭でグランプリを受賞し、東京国際映画祭史上初にして唯一の二度のグランプリ受賞の快挙を果たした。

本作では、国内で最も有名な映画評論家から、是枝裕和監督の作品と並べられ、イスラエル・アカデミー賞では監督賞はじめ 4 部門受賞するほど高い評価を得ている。

画像1: 「国境を超えてどの国の親でも共感できる作品」
画像2: 「国境を超えてどの国の親でも共感できる作品」

息子ウリ役を演じた気鋭の新人ノアム・インベルは、オーディションでこの役を勝ち取り、そのリアリティ溢れる天才的な演技は『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオの再来を彷彿させると世界中で評判に。まるで役作りとは思えないほど、自然な姿でその複雑なキャラクターを体現した。

実際に、彼の父親は自閉症スペクトラム施設の職員で、小さい頃から施設の友達と一緒に育った経験が、キャラクターへの深い理解に繋がっている。父親役のシャイ・アヴィヴィは『喪が明ける日に』(16)などに出演のイスラエルで活躍するベテラン俳優で、息子への想いを全身で表現し、その溢れる愛は涙なしではみられない。

さらに、この物語は脚本家ダナ・イディシスの父親と、自閉症スペクトラムの弟の特別な関係をモデルにつくりあげられた。弟のお気に入りでもある、親子の絆を描いたチャールズ・チャップリンの『キッド』(1921)へのオマージュも劇中では描かれている。

今回解禁された場面写真は、息子を愛おしそうに見つめる父親・アハロン(シャイ・アヴィヴィ)の姿や、自転車から降り、仲良く足並みを揃えて歩いているシーン、旅先の光景にきらきらと目を輝かせているウリ(ノアム・インベル)を捉えたカットや、シャトルバスで移動している場面、そして切なくも愛おしげな表情のアハロンの姿が切り取られている。

「別れられないのは、息子ではなく父親の方だったー。」20年間24時間、ずっと一緒に過ごしてきた父と息子。旅を通して息子の成長に気づいたとき、切なくも優しい別れが、ふたりを温かく包み込む。世界中で共感と感動の涙がこぼれた親子の愛情物語だ。

旅立つ息子へ
2021年3月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
配給:ロングライド
©︎ 2020 Spiro Films LTD.

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