現役MEN'S NON-NO専属モデルだからこそ知る編集部のリアル
本作の原作は、累計発行部数50万部突破を誇るミステリー小説「罪の声」の著者・塩田武士が、俳優・大泉洋を主人公にあてがきし、2018年本屋大賞にランクインするなど、話題・評判ともに世間の注目を集めたベストセラー小説「騙し絵の牙」(角川文庫刊)。
主人公の雑誌編集長・速水役には、本作の主人公としてあてがきされた、国民的人気俳優の大泉洋。また、大泉と映画初共演で吉田組には『桐島、部活やめるってよ』以来となる松岡茉優の他、佐藤浩市、宮沢氷魚、池田エライザ、中村倫也、佐野史郎、木村佳乃、和田聰宏、坪倉由幸、斎藤工、塚本晋也、リリー・フランキー、小林聡美、國村隼など日本を代表する超豪華俳優陣が大集結。それぞれがクセモノ揃いのキャラクターを見事に演じ、崖っぷち出版社を舞台に繰り広げられる、仁義なき騙し合いバトルが誕生した。
宮沢氷魚が本作で演じるのは、ミステリアスな新人小説家・矢代聖。その才能を求めて、速水が編集長を務める雑誌「トリニティ」と、文芸誌「小説薫風」編集部との社内対立も勃発するという存在だ。矢代自身もその対立に巻き込まれていくが、その矢代にもまた別の顔があった……
このたび解禁されたインタビュー映像では、矢代役の宮沢氷魚が現役モデルだからこそ知る編集部のリアルさや共演者の大泉洋、吉田大八監督について語っている。
——脚本を読んでみての感想
「MEN'S NON-NO の専属モデルをやっているので、編集部は身近で、他人事のように思えない不思議な感覚でした。(映画は)フィクションですけれど、結構リアルで現実に近いものが多いので、凄く楽しかったです」
——吉田監督の演出について
「セリフの間の取り方や、立ち位置、視線に目が行く方で、とても頭が良くて鋭い方なので、最初は戸惑いました。ここまで細かく演出を付けるんだと思っていたのですが、実際モニターを見ると全部成立しているので、全部任せています。僕としては新しい体験ですね」
——主演の大泉洋との撮影中のエピソード
「僕はインターナショナルスクールに通っていたんですが、英語と日本語を使い分けるのが得意で。例えば友達と話す時も、『今日、Dinnerどうする?』と(“Dinner”をネイティブの発音にしてしまう)ルー大柴さんのような日本語と英語が混ざる会話を大泉さんがすごく気に入ってくれて、会う度に新しいフレーズを注文されます(笑)」
——映画の注目ポイント
「間違いなく今年の目玉の作品になると思います。出演者も豪華ですし、監督も偉大ですし、脚本も素晴らしいので、騙し騙され生きていく人達の人間らしさ、醜さ、清々しさ、いろいろな面が見られる作品になっているので、楽しんでいただければ嬉しいです」
あわせて解禁された場面写真では、矢代が女性社員たちに群がられるシーンや、とある大事件により記者たちに囲まれるシーン、そして華々しい作家デビューを飾るはずの記者会見でなぜか泣き出すシーンが切り取られている。
騙し絵の牙
2021年3月26日(金)全国公開
配給:松竹
©2021「騙し絵の牙」製作委員会