絶海の孤島で灯台守たちが見たものとは?
本作は、1801年にイギリス・ウェールズで実際に起きた事件をベースにした極限スリラー。謎めいた孤島にやって来た“2人の灯台守”たちが外界から遮断され、徐々に狂気と幻想に侵されていく。人間の極限状態を恐ろしくも美しい映像で描いていく。
北米ではA24の配給で公開され、わずか8スクリーンでスタートしたミニシアター系の映画としては異例の興行収入1,000万ドル以上の大ヒットを記録した。
長らく日本での公開も待たれていた本作の監督を務めるのは、長編デビュー作『ウィッチ』がサンダンス映画祭で圧倒的高評価を受け、一躍スター監督へと躍進したハリウッド屈指の才能、ロバート・エガース。
そして、少しずつ狂気の世界に足を踏み入れていく2人の灯台守を演じるのは“新バットマン”にも決定、2020年に公開し大ヒットしたクリストファー・ノーラン監督『TENET テネット』で人気が爆発したロバート・パティンソンと、言わずとしれた世界の名優ウィレム・デフォー。
実力と人気を兼ね備えた2大スターがW主演を務め、劇中、ほぼ全編に渡ってこの2人しか登場しないことも話題を呼んでいる。
“絶海の孤高”と言う極度の緊張感が強いられる空間の中で彼らが繰り広げる壮絶な演技合戦はまさに圧巻。数多くの映画賞で大絶賛を浴び、演技賞も獲得した。
また、より人間の感情を際立たせることのできるモノクロームの映像や、かつてサイレント映画の時代に隆盛を誇っていたスタンダードサイズのスクリーンにこだわったことで“シネマティックな映像美”も実現、そのこだわりと美しさによってアカデミー賞撮影賞にノミネートされるなど世界的評価も獲得、緊迫感を増大させるこだわり抜いた音響も評判を呼んだことで、カンヌ国際映画祭監督週間でのプレミア上映では大喝采で迎え入れられた。
今回発表された、ポスターヴィジュアルは舞台となる絶海の孤島を背景にロバート・パティンソンとウィレム・デフォーの顔が奇妙な構図で切り取られたもの。
その中心には彼らが狂気の世界へ足を踏み入れるきっかけとなる重要なキーワードとなる“灯台”が配置、添えられた「謎が、満ちてゆく」と言うキャチコピーとともにモノクロームの色調がより不穏な空気を醸し出している。
また同時に解禁された特報映像では、暗闇に煌々と灯る灯台と耳障りなサイレンの音、そして、絶海の孤島にやってきた二人の男を順々に映し出しており、これから二人を待ち受けるミステリアスな運命を否応なしに予感させるものとなっている。
【海外の映画評】
★エガース監督の最高傑作。ハーマン・メルヴィルや、H・P・ラヴクラフトやサミュエル・ベケットのような、漠然とした密度と実存主義を感じる。ダークな快感、エネルギー、モノクロに満ちた、辺獄での2人の魅惑的な俳優による演劇。
――ギレルモ・デル・トロ(監督『シェイプ・オブ・ウォーター』)
★並外れた映画。非常に美しく、ユニークで、そして本当に面白い。
――アリ・アスター(監督『ミッドサマー』)
★皆さん、『ライトハウス』を観に行って!素晴らしい。
――ライアン・ジョンソン(監督『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)
★歴史に残る傑作!
――ニューヨーク・マガジン
ライトハウス
2021年7月、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給:トランスフォーマー
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