未知の映像美と残酷な現実が鑑賞者を犬の世界へと誘う新感覚のドキュメンタリー『犬は歌わない』が2021年6月より全国公開されることが決定した。
犬を取り巻く社会をソ連の宇宙開発計画のアーカイブと地上の犬目線で描く
1957 年、世界初の“宇宙飛行犬”として、人工衛星「スプートニク2号」に乗り込んだライカ。彼女は地球生まれの生物として初の軌道飛行を達成したが、生きて戻ることはなかった。
死因は諸説あるが打ち上げ後のストレスと高熱が最も有力とされている。ライカとスプートニクに関しては数多の学術的検証がなされ、またこの伝説的な宇宙犬をモチーフとした物語が世界各国で生み出されることとなった。
時は過ぎ、モスクワの犬たちは今日も苛酷な現実を生き抜いていた。そして街にはこんな都市伝説が生まれていたーーライカは霊として地球に戻り、彼女の子孫たちと共に街角をさまよっているーー
本作は、宇宙開発、エゴ、理不尽な暴力、犬を取り巻くこの社会を、ソ連の宇宙開発計画のアーカイブと地上の犬目線で撮影された映像によって描き出すドキュメンタリー。ロカルノ国際映画祭で2部門受賞を果たした注目作だ。
犬は歌わない
2021年6月より東京・シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー
配給:ムーリンプロダクション
©Raumzeitfilm