マーベル・スタジオの最新ドラマシリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』。配信初週から全世界で視聴記録を打ち立て話題を呼んだ同作も、遂に本日(4月23日)配信の最終話を残すのみとなった。クライマックスをさらに楽しむために、大きな決意をしたサム/ファルコンの歩みを振り返ってみよう。

【本記事には第5話までの内容が含まれます。未視聴の方はお気を付けください。】

英雄から“盾”を託されたサム/ファルコン

”ファルコン”ことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)は、かつてアメリカ空軍のパラシュート部隊のメンバーとして戦地で活躍していた。しかし、任務中に相棒を失ったことをきっかけに引退。自身の体験を生かし、罪悪感や後悔などで苦しむ退役軍人のカウンセラーに。

その後、キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)と出会い意気投合。彼の手助けを自ら志願する形でヒーローとしての道を歩み始めた。それからというもの、常にキャプテン・アメリカとともに行動を共にしてきたファルコンだったが、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で最凶ヴィラン・サノスの指パッチンこと“ザ・デシメーション”によって消滅してしまう。

しかし5年後、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でアイアンマンやキャプテン・アメリカらの活躍により復活。サノスとの最終決戦にも参加する。そして戦いの後、本作のキーアイテムであり正義のシンボルである《盾》をキャプテン・アメリカから託される。ここまでがドラマの前日譚だ。

画像1: 写真は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』より © 2021 Marvel

写真は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』より © 2021 Marvel

苦悩しながらも盾を手放すサム

世界の人口の約半数が突如姿を消し、5年後のある日前触れもなく復活を遂げた世界は大混乱。

混沌を極める世界で、正義の象徴である盾を受け継いだファルコンは、姉や甥っ子が住む実家へと戻り、アメリカ空軍からの仕事を請け負いながら生活をし、家業を継ぎ生活難に苦しむ姉サラを何とか助けようともがいていた。

そんなサムだが、スティーブから託された盾を博物館へ寄贈することを決意。

これまでスティーブが背負ってきたヒーローとしての責務やリーダーシップを受け継ぐということだけではなく、白人に代わって黒人が“正義の象徴”となることなど、スティーブやバッキー/ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)にはない、ファルコンならではの苦悩がそこにあったのだ。

画像2: 写真は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』より © 2021 Marvel

写真は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』より © 2021 Marvel

一方、サムの知らないところで、兵士として輝かしい成績を収めていたジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)が政府主導の元、新たなキャプテン・アメリカに就任。その左腕には博物館に寄贈したはずの≪盾≫が輝いてた・・・・・・。

「盾はスティーブのものだ」そう言っていたファルコンにとって、思いがけない新たな盾の持ち主の登場はまさに寝耳に水。その後、超人血清を打ったスーパーソルジャーによって結成されているフラッグ・スマッシャーズという共通の敵の存在から共闘することにはなるものの、サムとジョンの間には深い溝が生まれた。

ジョンとサム 2人の違いと軋轢

そうする間にもフラッグ・スマッシャーズの活動は過激化。彼らのリーダーであるカーリ(エリン・ケリーマン)を対話によって説得しようと試みたサムは「スナップによって世界が大きく変わったことで、世界中が志を共にしていたあの頃を取り戻した」というカーリたちの思いに共感しながらも「闘い方に反対なだけだ」と違う道を示そうとする。しかし、その場にジョンが強行突入!横やりによってあえなくサムの説得はあえなく失敗してしまう。

画像3: 写真は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』より © 2021 Marvel

写真は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』より © 2021 Marvel

人の気持ちに寄り添おうとするサムと、強い責任感からか、自らの力を誇示し物事をいち早く解決に導こうとするジョン。2人のヒーローとしての大きな方向性の違いも浮き彫りとなってくる。

フラッグ・スマッシャーズとの闘いに発展してしまったサムとバッキー、そしてジョンだったが、ジョンの相棒レマーが倒されたことで状況は一変。血相を変えてを敵を追い詰めたジョンは、多くの市民がいる前で、正義のシンボルだったはずの盾を使ってフラッグ・スマッシャーズの1人を殺めてしまう。

「戦闘中の過失だ 説明すれば温情も望める」と、ジョンをなだめようとするサムは、「もう誰も傷つけるな 盾を渡してくれ」とこの時初めて、キャプテン・アメリカのシンボルである盾を返すようジョンに要求する。

激しい戦いの結果ジョンから盾を奪い取り、盾についた血を拭うファルコンの表情からは、盾を手放してしまった後悔や、スティーブのシンボルを汚すことになってしまったことへの悲しさ、そして“もう二度と手放さない”そんな決意も伝わってきた。

盾を受け継ぐ者

盾を取り戻したサムが向かったのは、かつてスティーブと同じ超人兵士として戦地で活躍をしながらも、黒人だったために政府からその存在を抹消されたイザイアのところだった。英雄になれたはずのイザイアにアメリカ軍や政府は何をしたのか、そして彼に何があったのか。話を聞く中で、改めて黒人がキャプテン・アメリカになることの難しさを実感する。

その足で彼は姉サラの家へ向かう。サラとその息子たち、さらには親の友人たち、突如現れたバッキーら多くの人たちの力を借りながら、親の形見である船の修理を始める。多くの人たちとの交流を経て気持ちに整理をつけたサムは一念発起。

画像4: 写真は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』より © 2021 Marvel

写真は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』より © 2021 Marvel

過酷なトレーニングを自らに課し、盾を使いこなすべく練習に励む。「彼(スティーブ)の気持ちは関係ない 何者かを決めるのは自分だ」と、スティーブの意志としてではなく、自らの意志で盾をそして、キャプテン・アメリカを受け継ぐ決心を固める。

画像5: 写真は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』より © 2021 Marvel

写真は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』より © 2021 Marvel

そして、本日(4月23日)16時に配信される最終話では、ついに大きく動き出したフラッグ・スマッシャーズと、まさしく新たなキャプテン・アメリカとして、一皮むけたサム、そしてキャプテン・アメリカの称号をはく奪されたものの、自ら盾を作るなど奇怪な行動を始めたジョンそれぞれの正義感がこれまで以上に激しくぶつかることが予想される。

スリリングな展開と強いメッセージ性で多くの視聴者を引き付ける『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の最終回に注目だ!

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』

原題: The Falcon and Winter Soldier

監督:カリ・スコグランド(『パニッシャー』『ウォーキング・デッド』『ハウス・オブ・カード 野望の階段』エピソード監督)

脚本:マルコム・スペルマン(『マイ・ファミリーウェディング』)

出演:アンソニー・マッキー(ファルコン役)/セバスチャン・スタン(ウィンター・ソルジャー役)/ダニエル・ブリュール(バロン・ジモ役)

© 2021 Marvel

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』 はディズニープラスで独占配信中 © 2021 Marvel

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