2020年カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションに認定されたフランス映画『16 Printemps』が邦題『スザンヌ、16歳』として2021年8月21日(土)より全国順次公開されることが決定した。
画像: 20歳の超新鋭が放つひと夏の恋の物語『スザンヌ、16歳』8月公開

16歳の少女が年の離れた大人の男性に恋をする

脚本、監督、主演を務めたのは20歳の超新鋭スザンヌ・ランドン。2000年、フランスの名優ヴァンサン・ランドンとサンドリーヌ・キベルランの長女として生まれた彼女は、15歳で本作を執筆。

誰にも打ち明けられず、自身の内側に抱えていた思春期ならではの憂うつや恋愛への憧れを脚本に昇華させ、16歳の少女が年の離れた大人の男性に恋をする、ひと夏の物語を完成させた。

高校卒業後、フランスで最も権威のある芸術学校の一つ、国立高等装飾美術学校に入学した彼女は、この脚本を元に映画制作に着手。主演として複雑で不安定な思春期の少女の内面を体現し、監督としてその繊細さを飛び抜けた瑞々しさでスクリーンに映し出した。

物語の主人公は16歳の少女スザンヌ。多感な年ごろの彼女は最近、同年代の友人たちに退屈している。恋に憧れてはいるが、学校の男子たちにもあまり魅力を感じない。

そんなある日彼女は、通学途中にある劇場の前で、年の離れた舞台俳優ラファエルと出会い、彼に夢中になる。ラファエルもまた繰り返される舞台や仲間たちとの付き合いに退屈さを感じていた。互いの中に共通点を見つけた2人は、年の差があるにもかかわらず恋に落ちる。

しかしスザンヌは、彼に夢中になればなるほど、自分が人生を見失っているのではないかと恐れはじめる。あれほど苦労して同級生と同じように楽しもうとしていた16歳のときを…。

本作は、2020年カンヌ国際映画祭でオフィシャルセレクションに認定された後、世界各地の主要な映画祭で上映。各国の評論家や観客は普遍的なテーマでありながらオリジナリティ溢れる本作に熱狂し、この若い才能に驚嘆した。

また彼女は映画の枠を超えて、セリーヌ(CELINE)のクリエイティブディレクター、エディ・スリマンによる“PORTRAIT”プロジェクトにモデルとして参加。さらにシャネル(CHANEL)のアーティスティックディレクター、ヴィルジニー・ヴィアールに新しいミューズとして抜擢されるなど、フランス国内のカルチャー&アートシーンで注目される存在となっている。

フランス映画界期待の監督が描く、儚くヒリヒリとした思春期の物語だ。

スザンヌ、16歳
2021年8月21日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開

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