2021年5月21日（金）公開
野良人間獣に育てられた子どもたち
メキシコに伝わる禁断の実話とは？獣のように育てられた子供たちに何が起きたのか
ストーリー
メキシコに伝わる封印された実話を調査し、徹底したドキュメンタリータッチで描いた問題作。南西
部オアハカ州の人里離れた山中の小屋が火事で消失、焼け跡からは男女4人の死体が発見された。
近隣の住民はこの出来事に対し口を閉ざしていたが、小屋に住んでいた男は友人に生活の記録をビデオテープで送っており、30年後に真相が明らかになる。元修道士の男が、山中で獣に育てられたような子どもを発見、教育しようとしていたのだ。
チェックポイント
発見された子どもは男女3人。いずれも言葉を喋らず意思の疎通ができない。最初の子は衣服さえ着ておらず、四足で行動していた。
元修道士は宗教観の違いから教会と対立し修道院を去っていたのだが、自らの信じる神の教えをもとにその子たちを人間に育て上げようとしたのだ。だが彼らの生活は次第に変化していき、恐ろしい事態を迎える。
子どもたちはまさに野生化したような行動を見せ、人間とは何かを改めて問いかけているようだ。
2021年6月4日（金）公開
モクソリ
廃れた遊園地を舞台に迷い込んだ学生たちが遭遇する怖すぎる体験とは？
イントロ＆ストーリー
廃れた遊園地に偶然たどり着いた男女6人の高校生を襲う恐怖。これは死霊の呪いなのか……韓国でスマッシュヒットしたホラー映画で、当時は無名に近かった若手女優ソ・ジュヨンらの出演。
監督はチェ・サンフン。親友の死後、悪夢に悩まされるようになったヨ・ユンファ（ジュヨン）は友人たちと気晴らしのドライブに出るが、道に迷い廃れた遊園地に行き着く。面白がってお化け屋敷に入った彼女らの耳に囁き声が聞こえ始め……
チェックポイント
韓国最恐のホラーと称される『コンジアム』とほぼ同時期に公開されたこの作品は、“廃屋＋学生＋若手俳優＋ホラー”という類似性もあって共にスマッシュヒットした。
ビジュアル面からばかりでなく、暗闇からの“囁き声”という聴覚面からも、じわじわと恐怖を感じさせてくれる。
主演のソ・ジュヨンは本作のヒット後一躍注目の若手女優となり、相手役キム・ミンギュも立て続けにドラマに出演し次世代スターとして期待されるようになった。
韓国／2018／1時間31分／配給 レフライト
監督：チェ・サンフン
出演：ソ・ジュヨン、キム・ミンギュ、キム・ヨン、キム・テミン、チェ・ヒジン
©2018 FIVE DAY / Kkuljam Compnay , ALL RIGHTS RESERVED.
2021年6月11日（金）公開
クローブヒッチ・キラー
自分の父は連続殺人犯人なのか？疑念にかられる少年が真相をたどるスリラー
イントロ＆ストーリー
自分の父親が連続殺人鬼ではないかという疑惑に囚われた少年が次第に真相に迫っていくサスペンス・スリラー。主演の少年には『荒野にて』でベネチア映画祭新人俳優賞に輝いたチャーリー・プラマーが扮している。
16歳の少年タイラー（プラマー）は、ある日ボーイスカウトの団長も務め、街の人々の信頼も厚い父ドン（マクダーモット）が10年前の連続殺人の犯人ではないかと疑い始める。彼はある少女の協力で真相を追い始める。
チェックポイント
父親の小屋で猟奇的なポルノ雑誌や不穏なポラロイド写真をタイラーが発見するところから物語は動き始めるが、同じく事件を調べていた少女の持っていた資料で疑いはさらに濃厚になっていく。
手がかりの出し方が巧妙で、観客にも疑惑を共有させる手口がうまい。協力する少女役のマディセン・ベイティは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でマンソン・ファミリーの一員ケイティを演じて注目を集めた若手女優だ。
アメリカ／2018／1時間51分／配給 ブロードウェイ
監督：ダンカン・スキルズ
出演：チャーリー・プラマー、ディラン・マクダーモット、マディセン・ベイティ、サマンサ・マシス
©CLOVEHITCH FILM, LLC 2016 All Rights Reserved
2021年6月18日（金）公開
RUN／ラン
車椅子で暮らす少女が支配的な母親の恐るべき真実に迫るサイコ・スリラー
イントロ＆ストーリー
車椅子生活を送る17歳の少女と、彼女を溺愛する母親の関係を描いたサイコ・スリラー。実際に車椅子で生活する新人キーラ・アレンの主演。監督・脚本は『search ／サーチ』で注目された新鋭アニーシュ・チャガンティ。
病弱で車椅子生活のクロエ（アレン）は母ダイアン（ポールソン）の指導で家庭学習を続けてきたが、もうすぐ大学で寮生活を送ることになる。だがクロエは母が飲ませようとする新しい薬に不審な点があるのに気づく。
チェックポイント
母ダイアン役のサラ・ポールソンはTVの『アメリカン・ホラー・ストーリー』でよく知られるが、このシリーズの演技で五度もエミー賞候補になっており、ミニシリーズ『アメリカン・クライム・ストーリー／ O・J・シンプソン事件』ではエミー賞主演女優賞に輝いた。
そんなポールソンのインパクト絶大な豹変ぶりと顔面演技がこの映画には欠かせない。また新人キーラ・アレンも実生活同様に車椅子を巧みに操作する様子も見逃せない。
アメリカ／2020／1時間30分／配給 キノフィルムズ
監督：アニーシュ・チャガンティ
出演：サラ・ポールソン、キーラ・アレン、パット・ヒーリー、サラ・ソーン
©2020 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
夏以降にも話題作が続々やってくる！これから見られるショッキング映画は…
この後もホラーやサスペンスといったショッキング映画は続々公開が予定されている。
まず7月には、ロバート・パティンソンとウィレム・デフォーがW主演する孤島の灯台が舞台のスリラー『ライトハウス』（監督は『ウィッチ』で注目を集めたロバート・エガース）、台湾の大ヒット・ホラーゲームの映画化で1960年代の白色テロ時代に生徒の消えた学校をさまよう少女の姿を追う『返校 言葉が消えた日』、釈由美子の出演で謎の殺人ウィルスの感染爆発に襲われたホテルが舞台のパンデミック・ホラー『ロックダウン・ホテル／死・霊・感・染』などが公開される。
『ライトハウス』
『 返校 言葉が消えた日』
『 ロックダウン・ホテル／死・霊・感・染』
夏には天狗や雪女、ぬらりひょんら日本の妖怪が大集合する三池崇史監督の『妖怪大戦争 ガーディアンズ』の公開も予定されている。
秋になると最大の期待作『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』がいよいよ登場する。大ヒット・シリーズ『死霊館』の3作目で、心霊研究家ウォーレン夫妻が最も衝撃を受けた事件“アルネ・ジョンソン裁判”の映画化。この裁判の被告は悪魔に取り憑かれていることを理由に無罪を主張した。また10月には密室スリラーの傑作を菅田将暉、斎藤工らの出演で日本リメイクした『CUBE』も公開予定。
さらに時期は未定だが、2019年版の『ハロウィン』の続編で、主演ジェーミー・リー・カーティス、監督デヴィッド・ゴードン・グリーンが続投する『ハロウィン・キルズ（原題）』の日本公開も予定されている。
