2021年に公開される自然災害や人災などに翻弄される人々の危機やスリリングな活躍を描いたパニック映画をご紹介!まずはジェラルド・バトラーが世界崩壊のピンチと闘う男を熱演する『グリーンランド』から。(文・松坂克己/デジタル編集・スクリーン編集部)

2021年6月4日(金)公開
グリーンランド地球最後の2日間

地球に大接近した彗星群が人類崩壊の危機を招くディザスター・アクション

画像: 地球に大接近した彗星群が人類崩壊の危機を招くディザスター・アクション

<イントロ&ストーリー>
巨大隕石の衝突による世界滅亡が48時間後に迫る中、平凡な建築技師の一家が生き残るため必死に行動する姿を描くディザスター映画。

製作も兼ねて主演するのは『ハンターキラー 潜航せよ』(2018)のジェラルド・バトラー、その家族を『デッドプール』(2016)のモリーナ・バッカリンと『ドクター・スリープ』(2019)の子役ロジャー・デイル・フロイドが演じている。監督はバトラーとは『エンド・オブ・ステイツ』(2019)でも組んだリック・ローマン・ウォー。

別の太陽系から訪れた彗星クラーク。だが当初の観測から軌道がずれ、巨大な破片が隕石となってフロリダに落下、都市が一瞬にして消滅した。さらなる巨大隕石の落下まで48時間。

建築技師ジョン・ギャリティ(バトラー)とその妻アリソン(バッカリン)、幼い息子ネイサン(フロイド)の一家は政府に選ばれシェルターに避難するため空軍基地へ向かうが、ネイサンの持病のため受け入れを拒否され、一家は離れ離れになってしまう……

チェックポイント1:巨大隕石の恐怖

画像: チェックポイント1:巨大隕石の恐怖

この映画で世界に破滅をもたらすとされる巨大隕石の直径は十数キロ。恐竜を絶滅させたと言われている隕石と同サイズだ。

被害は落下した地点の崩壊だけでなく、その衝撃波と熱波は何千キロも離れた場所まで届き、さらに落下で巻き上げられた土砂や空気中の埃などが太陽光を遮って地球の低温化をもたらす。

6600万年前の白亜紀に落下した巨大隕石は恐竜をはじめ地球上の動植物の75パーセントを死滅させたと推定されている。

チェックポイント2:感動の人間ドラマ

画像: チェックポイント2:感動の人間ドラマ

隕石落下の恐怖に慄く人々のパニック描写ばかりでなく、主人公ジョンの一家の感動的な人間ドラマも見逃せない。

互いを思いやり、なんとしても家族を救おうとするジョンに加え、その妻アリソンと息子ネイサンも、次々と襲いかかる理不尽な出来事にも決して諦めない。

モラルを失った暴徒や利己的な人間たちが登場する反面、苦境の中でも助け合うヒューマニティーあふれる人々の描写は人間の本質を現わしているようで救われる。

チェックポイント3:超迫力のVFX

画像: チェックポイント3:超迫力のVFX

隕石の落下や都市の崩壊、大火災などを描くVFXを担当したのは2009年のパニック映画『2012』で頭角を現わし、2012年の『ヒューゴの不思議な発明』でアカデミー視覚効果賞を受賞したVFXスタジオPXOMONDO。

近年では『ジャスティス・リーグ』(2017)や『ミッドウェイ』(2019)といった映画、TVシリーズ『マンダロリアン』などを担当している。今回も世界が壊滅するかという未曾有の大災害をリアリスティックな超迫力の描写で見せてくれる。

ジェラルド・バトラーのコメント

画像: ジェラルド・バトラーのコメント

主人公はこの人!ジェラルド・バトラー

平凡な建築技師ジョン・ギャリティを演じるバトラーはスコットランド出身で、一度は弁護士事務所に就職するが俳優を諦めきれず舞台を経て映画デビュー。『オペラ座の怪人』(2004)でブレイクし、『300〈スリーハンドレッド〉』(2006)の大ヒットでスターに。『エンド・オブ・ホワイトハウス』(2013)に始まるシリーズの元シークレット・サービスが当り役。

この映画はコロナ禍の前なら架空の話だったことが、今では実際起こっていることに似ていると感じる。ただこれはサバイバル映画であることに変わりはない。

少なくとも9割の人類が滅びるということは、今の状況ではないからね。でも観客は以前よりももっと共感して、理解してくれると思う。

僕も「実際にこの主人公のように行動できるか?」と自分で問うようになった。観客が映画から正しいインスピレーションを得てくれることを祈るよ。

グリーンランド 地球最後の2日間
2021年6月4日(金)公開

米=英/2020/1時間59分/配給 ポニーキャニオン
監督:リック・ローマン・ウォー
出演:ジェラルド・バトラー、モリーナ・バッカリン、ロジャー・デイル・フロイド、スコット・グレン
©2020 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

2021年5月21日(金)公開
レスキュー

海難救助に命を懸ける精鋭チームの活躍を描くノンストップ・ディザスター大作

画像: 海難救助に命を懸ける精鋭チームの活躍を描くノンストップ・ディザスター大作

<イントロ&ストーリー>
海上石油プラットフォームの火災などに対処する中国の海難救助隊の活躍を描くディザスター大作。主演は『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝』のエディ・ポン。監督は『オペレーション・メコン』のダンテ・ラム。

人命救助を最優先にする海難救助隊の隊長ガオ・チエン(ポン)は、二次災害を避けようとする救命ヘリ操縦士フアン・ユーリン(シン・ジーレイ)と組むが、意見が対立することが多い。そんな中、大切な仲間を目の前で失ってしまった。

チェックポイント:実物の旅客機を使い俳優もノースタント

冒頭の海上石油プラットフォームの火災をはじめ、海に不時着した旅客機からの救出や天然ガス・タンカーの爆発など、海上での大規模災害を描くVFXを担当したのは『トランスフォーマー』シリーズなどを手がけた特撮監督ジョン・フレイザー。

総製作費120億円をかけ、巨大プールに本物の旅客機を沈めるなど実物ならではの迫力も凄く、主演したエディ・ポンも7か月の訓練を受けて肉体を鍛えノースタントでアクションに挑戦している。

画像: チェックポイント:実物の旅客機を使い俳優もノースタント

主人公はこの人!エディ・ポン

エディ・ポン海難救助隊隊長ガオ・チエンに扮したエディ・ポンは台湾出身。TV『あすなろ白書』でデビューしツイ・ハーク監督作で香港映画にも進出、『グレートウォール』(2016)『疾風スプリンター』(2015)など様々なジャンルに挑戦している。

レスキュー
2021年5月21日(金)より公開中

中国/2020/2時間13分/配給 ツイン
監督:ダンテ・ラム
出演:エディ・ポン、シン・ジーレイ、ワン・イェンリン、ワン・ユイティエン
©2020 CHINA MODERN FILM AND TELEVISION DEVELOPMENT COMPANY LIMITED ALL RIGHTS RESERVED

2021年8月27日(金)公開
白頭山(ペクトゥサン)大噴火(ツイン配給)

晩夏に日本上陸する韓国3大スター共演のタイムリミット・ディザスター・アクション

画像: ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED
ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

中国との国境付近にある北朝鮮の白頭山が噴火、マグニチュード7.8という大地震が朝鮮半島全土を襲う。3日後にはさらなる大噴火が予想される中、韓国大統領府は秘密部隊を北朝鮮に送り込み、マグマ溜まりを爆破して圧力を逃そうという作戦に踏み切った……

イ・ビョンホン、ハ・ジョンウ、マ・ドンソクという現在の韓国映画界を代表する3大スターが初共演したタイムリミット・ディザスター・アクション。

「神と共に」二部作の斬新なVFXで注目を集めたデクスタースタジオがVFXを担当し、噴火・大地震・大津波などを迫力たっぷりに描き出している。韓国では公開から3週連続のトップとなり、観客動員820万人超という大ヒットを記録した。

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