ストーリー
漫画家として売れることを夢見て、アシスタント生活を送る山城圭吾。ある日、一家殺人事件とその犯人を目撃してしまった山城は、警察の取り調べに「犯人の顔は見ていない」と嘘をつき、自分だけが知っている犯人をキャラクターにサスペンス漫画「34」を描き始める。
山城に欠けていた本物の悪を描いた漫画は大ヒットし、山城は一躍売れっ子漫画家の道を歩んでいく。そんな中、「34」で描かれた物語を模した事件が次々と発生し始めて…。主人公・山城役を菅田将暉が、殺人鬼・両角役を本作が俳優デビューとなるFukaseが演じる。
二人の共作が暴走!その果てにあるものとは?
自分は何者なのか。何を求めていて、何をなすべきなのか。本作では漫画家の苦悩として描かれるが、ひとりの人間として自分のアイデンティティについては多くの人が考え、悩むことではないだろうか。
売れない漫画家が、殺人事件の犯人と出会ったことで、運命に翻弄されていく。犯人の顔を見ていないと嘘をつき、あろうことかその犯人をもとに漫画のキャラクターを生み出し、大ヒット漫画を誕生させる。
自分に欠けていた“悪”を描いた漫画がヒットし、順風満帆な生活を手に入れるが、同時に運命を狂わす相手も引き寄せてしまった。漫画「34」の殺人事件を模トレース写し、連続殺人事件は二人の共作だという犯人。交わってしまった二人の運命は──?!
共鳴する二人の「キャラクター」
リアル・ダークエンターテインメント開幕!
見どころ1:
全編クライマックス級!怒涛のストーリー展開
売れない漫画家が殺人鬼と出会い、その顔を“キャラクター”化し漫画を描き売れてゆく。未熟な漫画家と美しき異常者、二人の出会いから始まる物語は予測不能、緊迫感に溢れ、息もつかせぬストーリーが展開。「観る」を超え「体験する」、まさに映画館で観るべき体感型ダークエンターテインメント。
見どころ2:
全員主役級!豪華キャストが集結
主演は本作で漫画家役に初挑戦する菅田将暉。さらに、小栗旬、高畑充希、中村獅童ら日本のエンタメ界を牽引する豪華俳優陣が脇を固める。
人気バンドSEKAI NO OWARI のボーカルFukaseが本作で俳優デビュー。アーティストとして多くの人を魅了してきたFukaseが、すべてが謎に包まれる殺人鬼・両角を独特の存在感と美しさで怪演。
構想10年の完全オリジナルストーリー
「20世紀少年」「MASTERキートン」など浦沢直樹作品を多く手掛けてきた長崎尚志が10年の歳月をかけて練りに練り上げた企画。長崎は本作で単独での脚本に初挑戦。漫画雑誌の編集者、漫画原作者の経験を活かし、創作者の心の闇を見事に表現。登場人物が幾重にも交錯するダークエンタテイメントを作り上げた。
登場人物紹介
山城圭吾(菅田将暉)
キャラの強い悪役が描けず、万年アシスタント生活を送る売れない漫画家だったが、スケッチに出かけた先で偶然見みてしまった殺人事件の犯人をもとに、殺人鬼の主人公「ダガー」を生み出し、描き始めたサスペンス漫画「34」が大ヒット。売れっ子漫画家となる。
両角(Fukase)
山城が目撃した一家殺人事件の真犯人。神出鬼没で、犯行の目的や身元などすべてが謎に包まれている。殺人のやり方にある種のこだわりをもつ異常者。「34」を連載する山城の前に突然現れ、漫画で描かれた事件をリアルに再現したことを伝える。
川瀬夏美(高畑充希)
漫画家として鳴かず飛ばずの山城を持ち前の優しさで応援し、陰で支える良き理解者。一家殺人事件の第一発見者となった山城の様子に変化を感じている。恋人として山城と同棲していたが、漫画の大ヒットをきっかけに山城と結婚し、幸せな生活を送っている。
清田俊介(小栗旬)
暴走族あがりの刑事。人との距離を縮めることに長け、事情聴取や取り調べに天性の才能を見せる。直感が鋭い反面、やや暴走する気があり、真壁の手を焼かせることも。山道で起きた殺人事件が、山城の描いた「34」の内容に酷似していることに気づく。
真壁孝太(中村獅童)
兄貴肌で、刑事としての厚みだけでなく、人間としての深みがあり、同僚からの信頼も厚い刑事。やや暴走しがちな清田を心配しつつも温かく見守っている。管轄内で発生した一家殺人事件を班長として担当し、消えてしまった犯人を部下の清田と共に追う。
キャラクター
2021年6月11日(金)全国公開
配給:東宝
監督:永井聡
出演:菅田将暉、Fukase(SEKAI NO OWARI) 、高畑充希、中村獅童、小栗旬
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