キャストが語るそれぞれのキャラクターの魅力
ーーテレビ版に続き、いよいよ劇場版『さよなら私のクラマー ファーストタッチ』の公開ですが、劇場版ならではの演じているキャラクターの魅力について教えてください。
内山「そもそも『さよなら私のクラマー』シリーズは恩田希という女性が主人公で、テレビアニメは彼女の高校時代、劇場版は中学時代の物語です。彼女はとにかくサッカーが大好きで中学の男子サッカー部に入ります。僕が演じる山田鉄二はサッカー部でみんなをまとめる真面目なキャラクターなんですが、どうしてもスタメンに入って公式戦に出たいと言う彼女に対して、ルール的にも体格的にも男子とは違うから無理だよと伝える、彼女にとって壁となるようなキャラクターです。」
土屋「僕が演じるナメックこと谷安昭は、恩田の幼なじみなんです。再会して自分が成長したところを見せるという、幼なじみの再会ならではのロマンがあるシチュエーションなんですよね。それがこの劇場版ではかなり印象的で。思春期の成長過程ならではの感情を、見てくださった方に感じてもらえるんじゃないかな、と思います」
内山「山田の場合は、努力して奮闘する恩田の姿を見て、どういう風に彼女に対する気持ちが変化していくのか。それがキャラクター的には見どころだと思いますね」
逢坂「僕が演じる竹井薫は見た目はプレイボーイ。何も考えていないようなイメージをもたれやすいんですが、実はそうではなくてわりと深いところで考えているというか、それを見せないように生きている人間なんです。逆にそういう部分を見せることによって、周りの空気を変えられるタイプの人間というか。それを自分の役割と思っているし、だからこそチームのムードメーカー的な存在になっているんです。とはいえ、劇場版では彼も中学生ですから、直接的な行動を、好きな人にはなかなか出れないという、ちょっと可愛い一面もあったりする。そういうところがいろいろ入り混じって。本当に歳相応のキャラクターになっていますね」
インタビューの続きはSCREEN7月号で!
PROFILE
内山昂輝(中央)
8月16日生まれ、埼玉県出身。主な出演作に『すばらしきこのせかい The Animation』(ネク/桜庭音操)、『SSSS.DYNAZENON』(シズム)など。映画好きとしても知られ、自身のラジオ番組で発表した2020年ベスト作品は『クイーンズ・ギャンビット』。
逢坂良太(右)
8月2日生まれ、徳島県出身。2011年声優デビューし、2012年に初主演を飾った『つり球』(真田ユキ役)で注目を浴びる。主な出演作に『ダイヤのA』(沢村栄純役)、『シドニアの騎士』(谷風長道役)、『東京リベンジャーズ』(橘直人役)。
土屋神葉(左)
4月4日生まれ、東京都出身。主な出演作に『ボールルームへようこそ』(富士田多々良役)、『荒ぶる季節の乙女どもよ。』(典元泉役)、『バクテン!!』(双葉翔太郎役)など。2021年3月開催の第15回「声優アワード」にて新人男優賞を受賞。
『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』は6/11(金)全国上映!
STORY
高校女子サッカーの世界を描いたTVアニメ『さよなら私のクラマー』。映画では前日譚である中学生編が描かれる。原作は「四月は君の嘘」の新川直司。藤第一中学校・男子サッカー部に所属する女子中学生・恩田希(島袋)。子どものころから誰よりも練習し誰よりもうまかった彼女だが、中学校で“身体差”という大きな壁にぶつかり、なかなか試合に出してもらえない。
それでも“女子だから”という理由でサッカーを諦めたくない彼女は、チームメイトの山田鉄二(内山)、竹井薫(逢坂)に反対されながらも見違える成長を遂げた幼なじみ・谷安昭(土屋)のいる江上西中学校を自分で打破すべく孤独な挑戦をする。
6/11(金)全国上映
『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』
出演:島袋美由利、若山詩音、内山昂輝、逢坂良太、土屋神葉
監督:宅野誠起
配給:東映
©新川直司・講談社/2021「映画 さよなら私のクラマー」製作委員会